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政府による特定秘密隠蔽に関する参議院情報監視審査会での議論について

特定秘密保護法、覚えていますか?この監視に関するご報告です。

小生は国会に設置された特定秘密を監視する情報監視審査会のメンバー(現在は野党側筆頭幹事)です。この審査会は、保護された施設の部屋で行われ、議事録も原則でないために、国会議員からも認知されていない「隠密審査」を行っています。

先週、この審査会の年次報告書が提出されました。参議院の審議では、「サードパーティ・ルール」のあり方をめぐり、特定秘密保護法審議当時の大臣の答弁と、実際の運用が異なる点をめぐり、激しい議論が交わされました。

「サードパーティ・ルール」とは、外国から第三者には伝えないことを前提として提供された秘密のことです。法案審議の際、森大臣(当時)は、「国会に提供できない場合は極めて、本当にまれ」と答弁していました。ところが、審査会が始まると政府は、とつぜん「特定秘密全体の中で」という言葉を付し、その全体の中で提供できない場合はまれなので、サードパーティ・ルール適用の秘密を隠して提出しないような態度に出たのです。

この件をめぐり審査会では公式・非公式の協議を通じて幾度も議論が交わされました。その結果、オープンの場で大臣を呼んで、議事録を残す形で答弁を確認するという与野党合意に至りました。しかしながら、保秘と議員の発言権の間の調整が付かず(つまり、議員の発言権を侵害する与党のごり押しがあったために)、今に至るまでオープンの場での審査会が開催できずにいます。

特定秘密保護法と委員としての宣誓によって、その具体をご報告できないのが残念ですが、本来、政府の保有するすべての情報は国民のものです。しかしながら、公にすると問題が生じる場合もあることから、それを秘密にするものの、国会の監視下におくというルールを定めたはずです。それにもかかわらず、密室ではそのルールをないがしろにするようでは、国民の信頼を裏切ることになります。

今国会でも情報の扱い、特に文書を捨てた捨てないと言った公文書管理の議論が取り上げられました。政府は自らの都合で情報を隠したり、捨てたりするべきではなく、ルールに従い、国民から信頼される態度を貫くべきです。

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