- 2017年06月12日 08:01
妻が夫との行為を拒む理由|渡辺ペコ「1122」
2/2「○歳までに妊娠しないと」という脅し
さて、欲求が弱い女性も、そういう行為に向き合うことを必要とされるタイミングがある。
妊娠・出産である。
「1122」の中に、こんなシーンがある。
渡辺ペコ『1122』1巻
— スパルタ (@sparta_cc) 2017年5月28日
「良いと思うものを どうして脅しとセットで売ろうとするのさ」
先日ちふれまで炎上していたけれど、様々に蔓延している脅しの話法や呪いの商法で疲弊させられるというのは、確かにある。そこに対する抗議もまた、描かれるようになってきている。 pic.twitter.com/66fVppO8JN
「まだってあなたそろそろ急がないと」
「産んで子宮を使わないと」
「女性のエネルギーは陰に傾くのよ」
そういう欲求が弱い女性の10~30代を、時系列でみるとこうなる気がする。
20代後半~ :「疲れてセックスできない」
30代~ :「妊娠のためにセックスしないと!」
妊娠適齢期であろう20代前半は、大学生~社会人3年目くらいにあたり、出産するのは難しい。
大学生のときは、親に禁止される。
社会人になりたてのときは、会社に禁止される。
20代後半は仕事が忙しく、あっという間に30代になり、「羊水腐ってる」(実際は腐らない)「なんで20代で産まなかったの?」と言われるようになる。
女性にとって、性行為というのは、単体での良さを語られる場がほとんどないと思う。
若いころは禁止、適齢期を過ぎると(それまでに産めていなければ)脅しや自己否定という、マイナスな感情とセットになっている気がする。
性行為自体がよいものだと知らずに死んでいく女性は、それなりにいるんではないかな、私もだけど。
こうしたいろんな事情が言語化できなくて、夫婦間の営みがない妻側の理由1位が「面倒くさい」になっているのではないかと思う。
これはあくまで、欲求が弱い私の推察なので、欲求が強い女性の意見も聞いてみたい。
たぶん、そういう欲求が強いか弱いかで、全くちがう気がする。
「1122」の主人公・いちこ(35歳)も、性欲は「凪」(無風=なし)のようであり、1年くらいしていない。
夫をだれより信頼しているのに、いや、信頼しているから、「婚外恋愛許可制」をとっている。
いちこは「セックスくらいいいじゃん」(行為がなくても関係や信頼はゆるがない)と思っても、夫はそうではなく、体のつながりを外注している相手に夢中になっていく。
他にも、いちこの毒親や、夫の(ダブル)不倫相手が抱える事情(子どもの発達遅延やDVがありそうな夫)など、今後の展開から目を離せない。
(小ネタだけど、発言小町とはてな匿名ダイアリーも出てくるよ)

- 作者: 渡辺ペコ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/05/23
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