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頭がいい子の家は「ピザの食べ方」が違う

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算数を制する者は中学受験・高校受験を制す。わが子の算数力を伸ばすために、親が家庭ですべきこと、また、してはいけないこととは何か?

■合格する子・不合格になる子は「算数」で決まる

「大学入試改革に合わせて、小学生のうちから英語の4技能を伸ばそう」

「すべての学習の土台は、国語力だ」

教育の現場でこうした声をしばしば耳にする。しかし、中学受験を指導する立場としては、「全学習時間の50%を算数に使ったほうが効率的だ」と考えている。なぜ50%なのか。たとえば、女子難関校・白百合学園(東京・千代田区)の受験生の得点状況を見ると、その理由がわかる。

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「受験者平均点」と「合格者平均点」の差が大きいほど、「差がつき合否に影響を与える教科」ということになる。算数を見ると、受験者平均は50.1点、合格者平均は70.8点で20点以上の差がついている(図1参照)。同じようにして他の科目もチェックすると、「差」は国語が約7点、社会が約6点、理科が約7点となっている。

算数に勉強時間の半分を投入せよ!

国語、社会、理科をあわせて約20点だから、いかに算数一教科の比重が高いかがわかる。算数ほど合格者と不合格者の差がはっきりとした科目はないということだ。このような結果は決して偶然ではない。昨年も同様であるし、他の学校でも似たような結果を目にする(図2参照)。

中学受験の世界では、ほぼ100%、算数で最も差がつく。

差がつくところに労力をかけてリターンを得るべきなのは、ビジネスでも受験でも同じことだろう。「バランスよく勉強しましょう(取り組みましょう)」というのは、勝負の世界においては正しくない。よって、小学生のうちは、「勉強時間の半分は算数に充てる」ことを意識するべきである。

■家庭でできる算数レッスン 小学校低学年「足し算」編

では、家庭で算数を教える際に、どのような点に気をつければいいだろうか。低学年、高学年に分けてポイントを伝える。

まず、低学年。「10の壁」でつまずかないようにしたい。「10歳の壁」ではなく、算数における「10の壁」だ。

10以上の数字が出てくる、足し算や引き算を子どもたちは学校でどのように勉強するかご存じだろうか。小学生の親なら、「さくらんぼ足し算」「さくらんぼ引き算」という言葉を耳にしたことがあるかもしれない。

「10」の組み合わせ5パターンを暗記する

たとえば、7+5=(  )という問題。

大人であれば、見た瞬間にさっと12と答えるだろう。このレベルなら直感で答えを出すだけで、計算に理屈などない。しかし、学校ではさくらんぼ足し算という教え方で教師は指導している。

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まず、5を3と2にわけ、7にその3を足す。7+3で10をつくると、2が残る。だから、10+2=12となる。この考えで解く場合、数字の組み合わせでぱっと10を作れることで計算時間を大幅に短縮できる。よって家庭では、子どもが10の組み合わせを即答できるように口頭でやりとりしておくとよい。

10の組み合わせとはすなわち、(1,9)(2,8)(3,7)(4,6)(5,5)の5つである。

通常、子どもでも(5,5)や(1,9)は教えなくても言えるものだが、(3,7)(4,6)となると個人差が出る。小学校に入るまでに、10になる組み合わせを暗唱するといい。何でも暗記することには賛同できないが、ここは暗記で構わない。結局、九九だって暗唱することになるからだ。

■家庭でできる算数レッスン 小学校低学年「引き算」編

では、引き算はどうか。実は「さくらんぼ足し算」は大好きでよく答えられる子が、「さくらんぼ引き算」になると、とたんに苦労するというケースは少なくない。

たとえば、15-8=(  )という問題。

まず15を5と10に分ける。そして10-8=2をする。最後に残った5を足して7と答えるのである。

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引き算なのに最後に足し算が出てくる。それで混乱してしまう子どもがいるのだ。個人的には、このさくらんぼ引き算を教えることに有効性をあまり感じないのだが、小学校で出てくる以上、無視はできない。それに合わせて家庭でも親子で軽くレッスンしておくといいだろう。

やるといいのは、10から1ケタの数字を引く訓練だ。10-8や10-3を繰り返しやるわけだが、ポイントは「1秒以内に即答できる」こと。それを目標にレッスンすれば、学校の勉強でつまずくことはなくなるだろう。

算数におけるつまずきは、やっていること(計算など)が難しくて理解できないことよりも、制限時間内に解くためのスピードが身に付いていないことが原因で発生することが多い。計算処理速度が遅く問題を全部解けない。その結果として苦手意識を持ったり理解が追い付かなくなったりするのだ。

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