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痴漢や強姦など性犯罪被害者を生まないために ー「性障害」への医療や福祉的ケアのすすめー

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あなたも性依存症の当事者!?

さらに「SA-JAPAN(無名の性依存症者の集まり)」が挙げている20の質問は、私たちの日常の言動に振り返りや問いを投げかけ、気づきを与えるものとなっています。

皆さんは以下の20問に該当したり、「あれ?」と思うことはないですか。

該当するから性依存症であるとは言えませんが、コントロールが難しい場合には医療や福祉的なケアを頼ってみてほしいのです。

1.性的な思考や行動に対して、助けが必要だとこれまで考えたことはありませんか。

2.セックスに「屈しない」ほうが、楽だと思っていませんか。

3.セックスや刺激にコントロールされていませんか。

4.あなたの性的な行動で、間違えていると思ったことをやめよう、または制限しようとしたりしたことはありませんか。

5.逃避や不安をやわらげるため、または何かに耐えられず、セックスに頼ることはありませんか。

6.セックスの後、罪悪感や自責の念を感じ、落ち込むことはありませんか。

7.求めるセックスがより強迫的になってはいませんか。 (「強迫」とは、その行為に囚われてしまうことです)

8.セックスに対して強迫的になっていることで、配偶者との関係がギクシャクしてはいませんか。

9.イメージや過去の記憶に頼らないとセックスできなくなっていませんか。

10.他の人に言い寄られ、セックスを誘われると、抑えられない渇望が起きませんか。

11.あなたは、次から次へと恋愛関係を持つ相手を変えてはいませんか。

12.あなたは「この人こそ」という相手との関係があれば、自分の性的渇望やマスターベーションや乱交は止まると思ってはいませんか。

13.あなたは、自暴自棄になってセックスを求め、強烈に人恋しくなることはありませんか。

14.あなたがセックスを求めることによって、自分自身だけでなく、家族や他人をなおざりにしていませんか。

15.セックスがより強迫的になって、能率や集中力が低下していませんか。

16.セックスのために時間を無駄にしたことはありませんか。

17.あなたはより悪い環境でのセックスを求めていませんか。

18.あなたはセックスが終わると、できるだけ早くセックスした相手から離れたいと思いませんか。

19.配偶者と性的にうまくいっているにもかかわらず、まだマスターベーション (自慰)や他の人とのセックスを続けてはいませんか。

(註:ここでいう「配偶者」とは男女の結婚のパートナーを指します)

20.これまでに性犯罪で逮捕されたことがありませんか。

※『いくつチェックがつけば性依存症者です』というものではありません。

他にも性障害専門医療センターSOMECでは、認知行動療法などを用いて、相談者に医療やケアを提供する事業を実施しています。 

性障害専門医療センターでは、性嗜好障害(パラフィリア)、性依存症(セックス依存症)、小児性愛(ペドフィリア)、性的倒錯、児童ポルノ、窃視症(のぞき)、盗撮、露出、痴漢、強制わいせつ、強姦、ストーカー、DVなど、性暴力・性加害行為者に対するカウンセリング(CBT:認知行動療法プログラム)、薬物療法(ホルモン/抗アンドロゲン療法、SSRIなど)を実施しています。

出典:性障害専門医療センターSOMEC

これらの医療機関や相談機関、自助グループは、社会のなかに少ないとはいえ、存在しているのです。

そして、自身や周囲が問題を認識して、少しでも適切なケアが提供されれば、事件化や悪化を食い止めることも可能なはずです。

今回はこれらの機関を皆さんに知ってほしかったのです。

悩んでいたり、苦しんでいたら利用してほしいし、身近な人が困っていたら相談に活かしてほしいとも思います。

人は程度の差はあっても何かに依存して生きています。

そして、私たちが生きている情報社会は、ポルノやわいせつ動画・画像の大量拡散時代でもあります。

情報へのアクセスも非常に容易であり、意図しなくても溢れる情報に流されてしまうこともあるでしょう。

そのなかで、知らない間に、誰でも自己の性のコントロールが効かなくなってしまうことがあるといえます。

場合によっては、刺激を求めて他者に迷惑をかけたり、暴力をしてしまうこともあるかもしれません。

その日常における言動を自覚したり、治療や他者の援助を受けるなど、制御しながら生きていくことが大事だと思います。

自分だけで難しいときには、他者の力も借りて、適切に依存対象物と向き合っていく必要があります。

誰も性の加害者にならず、被害者にもならないために、社会全体で医療や福祉的なケアの認識を拡大させていきたいものです。

最後に、既存メディアにおいては今後の報道の際、少しはこれら相談機関や医療機関を紹介し、市民に周知を図ってほしいと思っています。

※Yahoo!ニュースからの転載

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