- 2017年06月04日 08:00
注文を「忘れる」料理店 ふしぎなお店が目指すものは
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6月3日、都内の一画に、ふしぎなお店が期間限定でオープンしました。
その名も「注文をまちがえる料理店」。なんだか、おとぎ話に出てきそうな名前ですが、いったいどんなレストランなんでしょう?
エントランスと厨房、べつだん変わったところはないみたい。

普通のレストランとちょっと違うのは、6人の笑顔の素敵な女性たち(下の写真)。揃いのエプロンを身にまとった皆さん、注文をとったり配膳したりする担当なんですが、ひとつの「共通点」があるのだそうです。

それは、認知症を抱えているということ。
認知症は、脳の病気などによって記憶をはじめとした認知能力が低下した状態です。だから、注文を聞いても忘れてしまうかもしれません。「注文をまちがえる料理店」の名前は、どうやらここから来ているみたいですね。
せっかくなので許可をいただいて、お話を伺わせていただきました。お名前はヒミツとのことなので、仮にアイコさんとさせていただきます。
アイコさん(仮)
Q)今回、どうして参加されようと思ったんですか?
【アイコさん】以前はずっと、学童保育をやっていたの。子どもたちに料理を出したりするのは慣れてるから、わたしにもできるかなと思って。
Q)慣れていらっしゃるんですね。じゃあ、今日もバッチリ?
【アイコさん】いえいえ、不安よ。うまく(注文を)とれるかとか、(料理を)運んでいるうちにこぼさないかとか・・・。失敗してご迷惑かけないか心配なの
みなさん現在、認知症の影響でお一人だけで生活するのは難しく、グループホームやデイサービスなどの福祉サービスを利用しているとのこと。それにもかかわらず、なんでわざわざ注文担当に手をあげたのでしょう?
せっかくなので、オープン初日のアイコさんに密着させていただきました。
オープン前、真剣に打ち合わせるアイコさんたち
注文をまちがえる料理店 オープン!
本日、最初のお客さんがご来店です。席へ案内したのち、さっそく注文を聞きに行くアイコさん。

ここでちょっとしたトラブルが。アイコさん、緊張しているのでしょうか、ご自分が何をしに来たのか、ちょっとわからなくなってしまったようです。

とまどうアイコさんの様子を見て、すかさずお客さんから「注文じゃないですか?」と助け舟が。アイコさん、助かりました。

結局、オーダーはお客さん自身に書いてもらうことに。確かに、こうすれば間違いなく厨房に注文が伝わりますね。
さあいよいよ、アイコさんがメイン料理を配膳します。注文どおりの料理を、届けられたのか?

Q)突然すみません、料理は注文どおりでしたか?
【女性客】注文どおりでした!ほっとしたけれど、ちょっとザンネンな気も・・・(笑)

注文どおりのものが来たのにザンネンって、なんだか可笑しいですね。
しかしそれにしても、注文するのに時間がかかったり、お目あてのものが来るかドキドキしたり。このシステム、お客さんにとってはちょっと迷惑なのでは?とも思ったのですが・・・、なんだか皆さん、ニコニコと楽しそうな様子なんです。



