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「本丸は本予算」

 2兆5千億円の予算を捻出したことは、いまだかつてないことだ。 いったんつけた予算を執行停止にして、なおかつ国庫に返すことなんて、これまでの日本の政治行政の歴史の中では考えられなかった。 現内閣は短期間ながらよく頑張ったのではないか。 さらにしぼり出しをすることが無駄をなくす第一歩になるので、私も、さらなる削減の具体案を関係大臣に提案したが、3兆円にむけて頑張りたいものだ。 しかし、問題は本予算だ。 この来年度の本予算の編成と国会での年度内成立を実現することで、民主党政権は本格的な政権となる。
 かつての苦い経験で言えば、細川内閣の、この予算編成も自前で出来ず、国会で本予算成立と引き替えに総辞職に追い込まれてしまった。 もしあのとき、もう一年でも二年でも頑張って、本格的な予算編成をしていたら、自民党の政権復帰はなかったのではないかと思えてならない。
 予算にぶら下がっている各種団体や業界はあのとき、半年で自民党が政権の座に帰ったから自民党を離れなかった。 その後、今日の政権交代まで17年近くかかったのを見てもわかるように、一度政権の座を離したらふたたび手にするのにその何十倍ものエネルギーを要する。 だからこそ、今回は何がなんでも民主党の政権下で、少なくとも3回、出来れば4回の予算編成をやりたいと私は思う。 
 そうなれば、日本の社会は劇的に変化する。 いわゆる構造改革も3回予算編成すれば確実に進む。 特に、来年に参議院選挙に勝利することで政権基盤を強くすれば、その後の3年間は、民主党の思い描いた日本の大改革が進むと思う。
まあそうさせない為に、自民党は全力で、臨時国会や通常国会に挑んで来るはずだ。しかし彼らとて、来年の参議院で勝てなければ、その後の展望はまったくない。
そうした意味では今回の衆議院選挙と来年の参議院選挙は、まるで大阪夏の陣と冬の陣と同じ歴史的位置づけになるのではなかろうか。そののち、徳川の世のように民主党政権が落ち着くのか、それともまた天下大乱なのか。 
これから8ヶ月が日本の政治の命運を決める。

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