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ECB、物価上昇圧力増大には気概持って対応すべき=独連銀総裁

[チューリヒ 20日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのワイトマン独連銀総裁は、ユーロ圏でインフレ圧力が増大した場合はECBは「気概を持って」対応する必要があるが、当面は緩和的金融政策が正当化されるとの見解を示した。

オーストリア紙スタンダードが報じた。

総裁は同紙に対し、フランス大統領選で親欧州連合(EU)の中道系独立候補マクロン氏が勝利したことは政治的不透明感の低下につながったが、これが自動的にECBに引き締めへのゴーサインを出したことにはならないと説明。

「われわれの金融政策は政治イベントではなく、物価見通しに焦点を合わせている。現在のところ、緩和的金融政策が適切ということに疑いの余地はない。ただ、必要とされる緩和の度合いと手法についてはさまざまな異なる見解がある」とした。

そのうえで、エネルギー価格の影響を除けば物価への上昇圧力は依然として抑制されていると指摘。「ただ、景気回復とともに徐々に圧力が強まることになるだろう。われわれのフォワードルッキングな政策ではこれを考慮に入れるべきで、理事会でも議論がある」と続けた。

別のECB理事会メンバー、ノボトニー・オーストリア中銀総裁は債券買い入れプログラムの縮小についてより消極的な見解を示しているが、ワイトマン氏は自身のよりタカ派的な考えとの違いについて聞かれ、債券買い入れは金融政策と財政政策の境界を曖昧にするため、他の当局者らよりも批判的に捉えていると語った。

ECBの政策が加盟国の債務負担の軽減に過剰に重点を置く可能性があるとの懸念を解消するため、当局者らは物価上昇圧力が高まった場合には明確に対応する必要があるとの見解を示した。

「一部の諸国の財政状況への配慮、あるいは金融市場の個人参加者の損失への懸念から金融政策の正常化を先送りすることがあってはならない。そのような状況でECBは気概を示す必要がある」と強調した。

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