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- 2011年11月15日 22:10
中国人助け2題
今年10月に中国広東省仏山市で2歳の女の子が車にひき逃げされた後、通りかかった18人が誰も助けようとせず、この女の子は別の車に轢かれてしまい、その後病院に運ばれたものの、死亡してしまうという事件が起こりました。
中国の道徳心がここまでひどくなってしまったのかという象徴の様に言われ、この事件では日本でもかなり大きく報道されたので(例えば『毎日新聞』の「中国:ひき逃げ2歳児、18人見て見ぬふり 人心荒廃嘆く」等)、記憶に残っている方もいるのではないでしょうか。
中国では、必ずしもこうしたことだけがある社会ではないという記事をたまたま2つみかけたので、今日はこれについて少し。
1つめは、遅かれ早かれどこかのマスコミがこうした事案を探してきて、報道するだろうなと思っていた事案です。記事そのものは『北京晨報』が「女子救车祸伤者被撞断腿 称救人前想起小悦悦」という標題で報道しておりました。
事件のあらましを簡単に紹介すると、山東省で夫と車に乗っていた女性Aが、バイク事故を起こして道端で血を流して倒れている女性Bを発見しました。そこでこのままにしておいてのでは、別の車に轢かれてしまう可能性が高いので、これは助けなくてはとなって、救助活動をしておりました。
ところが、夕方で雨も降っていたこともあり、この女性Aも別の車に轢かれてしまったというものです。幸いなことに、2人は病院に運ばれ命を取り留めましたが、女性Aは足を120針も縫う大けがをしたということです。
このわが身も顧みず他人を助けようとした女性Aに対し、称賛の声があがっているというものです。そして、女性Aは記者の取材に対し、女性Bを助ける際に、仏山市の女の子の事が頭にあったと話をしたそうです。
そして、女性Aを轢いてしまった方も、家族で病院に何度も見舞いに来て、誠心誠意謝罪しました。その結果、最初は許すことができなかったが、その誠意にうたれ、今では許し、女性A、女性B、加害者が家族ぐるみで付き合うようになっているという美談にしあがっております。
2つめは、『東方IC』が配信した「乞丐路边晕倒 少女两做人工呼吸救人(组图)」という記事です。これは、ホームレスが倒れているのを発見した女性が、このホームレスに心臓マッサージと人工呼吸をしてあげたというものです。
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(写真は上記HPより)
たまたま通りがかった人が、その様子を撮影していたので、写真付きで記事になっておりました。悪いことをしたのではないでの女性の顔を隠す必要がないと判断したのかもしれませんが、はっきりこの方の顔が写っている写真も掲載されていたのはさすが中国という感じです。
そして、この写真を撮影した人の談話として、この女性の行動は極めて自然で、やらせのような感じはしなかったというコメント掲載しているのが、これまた如何にも中国的です。
何故、こうしたコメント掲載する必要があったかというと、半分パフォーマンスのような形で人目につく行為をして、他人の関心を集めたり、ひいては金を集めようとしたりする行為が中国では結構横行しているからです(「「金持ちの息子」の言葉を信じた慈母2」等参照)。
そういう意味で確かに中国はトンデモナイ者がいる社会であることは間違いありません。仏山市の事件もひどい事件だと思います。しかし、悪人もいれば善人もいるのが社会で、必ずしもこうしたひどい者ばかりではないのが実情です。
ある意味当然のことかと思いますが、どうしても外国は自国とは違うという意識が働くため、こうした当たり前のことも時々忘れてしまうことがあり、たまたま2つこうした記事を見つけたので、紹介してみようと思ったが故の今日のエントリーです。
中国の道徳心がここまでひどくなってしまったのかという象徴の様に言われ、この事件では日本でもかなり大きく報道されたので(例えば『毎日新聞』の「中国:ひき逃げ2歳児、18人見て見ぬふり 人心荒廃嘆く」等)、記憶に残っている方もいるのではないでしょうか。
中国では、必ずしもこうしたことだけがある社会ではないという記事をたまたま2つみかけたので、今日はこれについて少し。
1 他人を助けて車に轢かれた女性
1つめは、遅かれ早かれどこかのマスコミがこうした事案を探してきて、報道するだろうなと思っていた事案です。記事そのものは『北京晨報』が「女子救车祸伤者被撞断腿 称救人前想起小悦悦」という標題で報道しておりました。
事件のあらましを簡単に紹介すると、山東省で夫と車に乗っていた女性Aが、バイク事故を起こして道端で血を流して倒れている女性Bを発見しました。そこでこのままにしておいてのでは、別の車に轢かれてしまう可能性が高いので、これは助けなくてはとなって、救助活動をしておりました。
ところが、夕方で雨も降っていたこともあり、この女性Aも別の車に轢かれてしまったというものです。幸いなことに、2人は病院に運ばれ命を取り留めましたが、女性Aは足を120針も縫う大けがをしたということです。
このわが身も顧みず他人を助けようとした女性Aに対し、称賛の声があがっているというものです。そして、女性Aは記者の取材に対し、女性Bを助ける際に、仏山市の女の子の事が頭にあったと話をしたそうです。
そして、女性Aを轢いてしまった方も、家族で病院に何度も見舞いに来て、誠心誠意謝罪しました。その結果、最初は許すことができなかったが、その誠意にうたれ、今では許し、女性A、女性B、加害者が家族ぐるみで付き合うようになっているという美談にしあがっております。
2 ホームレスに人工呼吸
2つめは、『東方IC』が配信した「乞丐路边晕倒 少女两做人工呼吸救人(组图)」という記事です。これは、ホームレスが倒れているのを発見した女性が、このホームレスに心臓マッサージと人工呼吸をしてあげたというものです。
たまたま通りがかった人が、その様子を撮影していたので、写真付きで記事になっておりました。悪いことをしたのではないでの女性の顔を隠す必要がないと判断したのかもしれませんが、はっきりこの方の顔が写っている写真も掲載されていたのはさすが中国という感じです。
そして、この写真を撮影した人の談話として、この女性の行動は極めて自然で、やらせのような感じはしなかったというコメント掲載しているのが、これまた如何にも中国的です。
3 最後に
何故、こうしたコメント掲載する必要があったかというと、半分パフォーマンスのような形で人目につく行為をして、他人の関心を集めたり、ひいては金を集めようとしたりする行為が中国では結構横行しているからです(「「金持ちの息子」の言葉を信じた慈母2」等参照)。
そういう意味で確かに中国はトンデモナイ者がいる社会であることは間違いありません。仏山市の事件もひどい事件だと思います。しかし、悪人もいれば善人もいるのが社会で、必ずしもこうしたひどい者ばかりではないのが実情です。
ある意味当然のことかと思いますが、どうしても外国は自国とは違うという意識が働くため、こうした当たり前のことも時々忘れてしまうことがあり、たまたま2つこうした記事を見つけたので、紹介してみようと思ったが故の今日のエントリーです。



