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  • K.K.
  • 2011年11月14日 23:01

TPPで思い出す、かつての農産物自由化議論

基本、このサイトは、地方公務員目線なので、政治なネタは、個人的な視点以外では書かないのですが、TPPについては、少々、思い出があります。どこかで既出しちゃったかもしれませんが、ちょっとネタに。

かつて、私が、大学で政治学を学んでいた頃、国際政治の概論授業で、米の自由化に絡んで、農産物の自由化、関税の撤廃などの議論が行われたことがあります。

当時は、国内産業(特に農業)保護の視点と日本の工業製品の優位性、スーパー301条(時代を感じるなぁ・・・)への反感、食糧安保論などから、授業全体が、自由化阻止の方向で進んでいました。

でも、どこにでもいるんですよね。異端者が。

「すでに日本の農業は、高齢化により縮小・場合によっては崩壊傾向にある」

「ならば、集約化するか小規模高品質化に特化して、一般の産業と同じベースに乗せるべきではないか」

「そして、逆に高品質化された日本の農産物で海外や国内の嗜好品市場に打って出るべき時ではないか」

・・・なんて、言うヤツがいるんですよね。

ええ。私ですが。

で、こんなやりとりになるわけです。

学生 「それは、農家の気持ちを考えていない」

私 「私、農家の意見ですが。あなたは農家ですか?」

学生 「・・・・・」

教授 「他に農家の人」
(1人だけ、手を上げる)」

教授 「君はどう思う」

学生 「正直、農家で食べてゆくのは苦しいと思います。私も、後は継がないし」

私 「ウチも含めて、私の周辺の若い農家は、すでに高品質化により、収益の向上を実現しつつあります。何事も、前向きにやらないと」

先生。ごめん。これじゃ、話が続かないよね。若かったなぁ・・・(遠い目

で、話は食糧安保論に流れて行くわけですが、まぁ、これも既出なので、パスします。

あれから何年が経ちましたか。日本のブランド農産品は海外で高い評価を得るようになりました。また、農薬問題など、海外の農産物への不安から、国内の農産物と海外の農産物は、日本国内では明らかに違う評価をされるようになりました。現状、野菜に限って言うなら、加工品を除けば、自給率ほぼ100%みたいなものです。何より、肉でも果物でも、基本、国産品のほうが「高くてもおいしい」ことを、国民は知っています。

そして、高齢化した零細農家は、後継者不足から、どんどん廃業してゆきました。(不足と言うのは控えめな表現だなぁ・・・)

また、鮮度やCO2エコの考え方から、地産地消の考え方が広まっています。そういった意味で、日本の農業は、すでに戦う準備ができていると言えます。

輸出の面でも、鳥取のスイカ「ドバイの太陽」を筆頭に、和歌山の柿、青森のリンゴなどが、すでに海外で高い評価を受けており、日本の伝統ブランド・宇治茶ですら、パリ・ニューヨーク方面に出荷を始めています。神戸牛に至っては、口蹄疫の最中ですら、中国の美食家により、密輸出された経過があります。

さて、TPPが成立するとどうなるか、ワクワクしてきます。

まぁ、TPPがだめなら、個別にFTAで1国ずつ潰すという手もありますけど。というか、そっちのほうが、有利に協定を結べそうな気がしないでもないけど。

でも、こんな意見って、やっぱり異端なんだろうなぁ・・・(苦笑)。

【おまけ:】
ちなみに、私は、自身の思考が保守的な役所思考であると認識しています。

それを一言で言い表すと、「永続のために変化を繰り返すことを求める思考」・・・であると言えるでしょうか?

意外かもしれませんが、役所を動かす側の思考って、これが基本なんですよ。まぁ、これができない人は、基本、役所の本流には乗れません。はい。

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