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教師認定! 親が任せていい教師ヤバい教師

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■いい教師の得意技は「陰口」ではなく「陰褒め」

【いい教師の特徴その2:いい教師は、子どもを尊敬している】

子どもや親の悪口を言う教師——。言わずもがな、これを「いい教師」と思う人はいないでしょう。

「いい教師」の特徴の2つ目は、子ども(と親)を尊敬していることです。子どもや親への「陰口・悪口」の代わりに「陰褒め」をしていることが多いです。

職員室にいると、「今日は○○さんがこんないいことをしてくれて」とか、「こんないいところを見つけた」とか、「△△さん、家でこんなことを言ってくれているんですよ」など、教師同士の会話の中で肯定的な発言が聞こえてくることがあります。

ちなみにこの「○○さん」「△△さん」は、周りからもちょっと手がかかる、対応が大変と思われている子どもや親のこともあります。

「いい教師」は、不当な差別をしないのです。固定概念や思い込みのないさっぱりとした視点で物事をみています。このため周りの一部からはやや疎まれていることもあります。

差別しない分、地位や立場に関係なく、誰に対しても言うべきことをはっきりと言うからです。人気テレビドラマの主人公の教師のイメージです(『GTO』主人公の鬼塚英吉など)。ドラマのような無茶苦茶なことはしませんが、それが一番イメージとして近いです。

いい教師の『ごんぎつね』の教え方がスゴい

「いい教師」は、子どもがやがて自分を追い抜く存在であることを知っています。その子の親が、教師として未熟な自分を大目に見てくれていることを知っています。だから、「いい教師」は、何かにつけて謙虚です。子どもから教わろうとするし、子どもの発言やアイデアに本気で驚きます。

私の尊敬する国語の大家である野口芳宏先生は、新美南吉の『ごんぎつね』(※)を題材としたある研究授業で、次のようなやりとりをしました。

※ (あらすじ)悪戯好きの子ギツネ・ごん。村人の兵十が病気の母親のために獲ったウナギをごんは逃がした。栄養補給できなかったその母親は他界。ごんは償いのつもりでイワシを盗み、兵十の家に投げ込む。だが、兵十はイワシ泥棒に疑われ、殴られる。反省したごんは自力で償いをしようと、山で拾った栗などを兵十宅へ届ける。ある日、自宅に忍び込むごんを見た兵十はまた悪戯にきたと思い、火縄銃で撃ってしまう。

『ごんぎつね』のラストの場面の直前に、「戸口に栗を固めて置いた」というくだりがあります(この後、ごんは見つかって鉄砲で撃たれます)。

先生は「なぜ栗を固めて置いたのか?」と問います。多くは「申し訳ないという反省の気持ちから」といった理由を述べ、先生の側もそう考えていました。

ごんが改心していく流れなので、それが、読み取りにおける一般的な解釈だったのです。しかし、ある子どもがこう発言します。

「固めて置いておかないと、見つかって殺されてしまうから」

つまり、放り投げていると、音がして見つかってしまうということです。「我が身を守るため」という視点です。

■最高の教師は、かなり「いい加減」だった

通常、教師は、研究授業のように大勢が見に来る場面で、「想定外の解」を好みません。授業の流れが大きく変わってしまい、その後の収拾がつかなくなるからです。

しかし、野口先生は違いました。

う~ん、と唸って「その解の方が深い」と認めたのです。「認」という字は、「言」と「忍」。言葉をぐっとこらえて、頷くイメージです。子どもを尊敬していないと、できない反応です。

「いい教師」は、子どもの「天才性」を認めています。

親から見て、わが子に対する「リスペクト」を感じられるようであれば、それは間違いなく「いい教師」といえるでしょう。

【いい教師の特徴その3:いい教師は、いい意味でいい加減】

いい教師の特徴の3つ目は、「いい加減」さです。これは単に「だらしない」ということとは違います。そもそも「いい加減」とは「適当」のことであり、「ちょうどいい」を示すいい意味の言葉です。

だから「適当にやります」と言ったことで叱られるのはおかしくて、本来叱る側が間違えているのですが、時代の流れで誤用(解釈の取り違え)が市民権を得たのだから仕方ありません。それを上司にうっかり「それは本来間違っていますよ」などと指摘しようものなら、火に油です(はたから見ている分には面白いですが)。

こういうタイプの人は、間違っているのが自分だとわかると、さらに怒ります。なので、理不尽に叱られても、黙る方が上策。「無理が通れば道理が引っ込む」という諺は、強者の論理として真実です。

この「黙っていれば嵐は過ぎ去る」「大人が喜ぶ反応をしないと怒りはおさまらない」という認識を、多くの子どもは幼い頃から体験しているのではないでしょうか。なぜなら、世の中の大人は大抵が「子どもに対して細かい」からです(言う割に、大人自身ができているかは棚に上げているのもポイントです)。

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