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国家のトップ選びに見られるトレンド

フランスでマクロン氏が大統領になりました。予想通りでありますが、改めて見るとやっぱり若いですね。39歳。諸外国で相当若い国家元首が生まれることがありますが、自分の歩んできた人生と比べて何が違うのかと考えてしまいます。カナダのトルドー首相も43歳で首相になりました。トルドーとマクロン両氏の共通点はハンサムだということでしょうか。これは私には叶いません。

国家のトップのスタイルは一定年齢の威厳あるスタイルから若きエリートに将来を託すように変わってきた傾向があります。また、経験がなくても大統領になれるという点ではトランプ氏、マクロン氏が挙げられるでしょう。

女性のトップが生まれないという点も注目していた方がよいかと思います。弾劾で失職したブラジルのルセフ、韓国の朴両大統領を筆頭に衝撃的負け方をしたヒラリー クリントン、一躍世界の人に知れ渡ったが、大差をもって負けたフランスのルペンの各氏はなぜ、ダメだったのか考える必要があるでしょう。かつてはタイのインラック シナワトラ首相も失脚し、タイが大荒れになってことがありました。あれは先日の韓国の騒動あるいは、ブラジルの大規模デモとそっくりだったのですが、三人に共通するのは「頑な」になり、国民との対話が切れてしまう点が共通していた気がします。

もちろん、英国のメイ首相、長く君臨しているドイツのメルケル首相など女性で頑張っている方はいらっしゃるので今後も新しい芽が出てくることでしょう。

当選しやすい選挙とはどういう戦い方なのか、この辺りも研究しつくされているように見えます。統計学的に抑えるべきところに重点を置くオセロゲームのような戦略があるとみています。また地域的戦略のみならず、思想的にまだ決めていないような人を取り込むスタイルであります。

例えばマクロン氏は中道のど真ん中で第一回目の投票をクリアした時点で戦略的有利度はほぼ確実でありました。なぜなら票数が一番取りやすい中道右派、中道左派を一気に取り込めるからです。ところがルペン氏の場合、極右ですから頑張っても右派しか原則的に同意を取りにくくなります。そこでメランション氏の左派に反マクロンという姿勢で臨みますが、時間的制約とオセロゲームの圧倒的形勢不利が最後までたたることになります。

では今日、投開票の韓国の大統領選挙はどうか、といえば朴氏の反動票を文氏が吸い込むという構図かと思います。常識的には北朝鮮問題があれだけ盛り上がっているのに北朝鮮に融和的な文氏が一般常識では有利になるはずがありません。それでも国民の気持ちは「反朴」に染まり切ってしまい、冷静な判断が出来なくなっているというのが私の見方です。

選挙前ですので断定的なことをいうのは差し控えますが、文氏が当選すると外交上、非常に複雑になり、中国と確執が起きる可能性が出てきます。それは中国が北朝鮮を縛り上げる姿勢に転じているのに対して、文氏の融和的外交姿勢は中国の外交方針に反してしまうのです。笑うのは北朝鮮の金正恩委員長であります。

ところで日本ですが、安倍首相がいつまでやるのか分かりませんが、問題は次の首相は大変だ、という点でしょう。今想像できて可能性ある人を見る限り、個人的には岸田文雄氏ぐらいしか思いつきません。諸外国のように経験の浅い人が突然出てくることは制度的にも議員のヒエラルキー構造を考えても日本の社会では絶対にありませんので考えるだけ無駄です。

ある程度安倍ラインを踏襲しながら、あまり癖が出ず、実務をこなすタイプがうまくいくのは色濃い安倍首相の後となれば野党も「ようやくチャンス到来」と思うはずで、世の風や温度が変わるからであります。先のことは分かりませんが、憲法改正にこぎつけるまでの国民世論の盛り上がり方がキーではないかと思います。

選挙も三歩下がってみているといろいろ見えてきて世の中のトレンドがつかめるような気がしませんか?

では今日はこのぐらいで。

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