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TPPとアメリカの本音

週末は、TPPと巨人軍の内紛の話でもちきりでした。若い社会部出身者が政治部出身の先輩を糾弾する! 球団には糾弾が付き物なのか? おやじギャグをお詫びします。

まあ、いずれにしても、TPPの話なんかよりも内紛劇の方がはるかに世間の関心を集める訳なのです。何故あの人はあんなに権力を持っているの? なんて思いの人が圧倒的であるからです。権力はある。政治家にも影響力を及ぼすことができる。野球には詳しいのかどうか分からないが球団経営には口を出す。しかも、お金でもって実績のある名選手を集める。しかし、有名選手ばかり集めても、それが勝率アップにつながることはなかった。

まあ、そんなことを一般の人はよく知っているということでしょう。ということで、世間の多くは、政治部出身の先輩がどうも嫌いのようなのです。

しかし‥もう85歳です。多分、忘れっぽくなっているのでしょう。自分がOKを出したことも忘れて‥それが内紛の原因になっているのではないでしょうか?

まあ、それはそれとして‥本日、アメリカの公共ラジオ放送をチェックしたいたら、やっとTPPのニュースに遭遇しました。

皆さん、何か感じませんか?
 
日本では、こんなにTPP問題で大騒ぎしているのに、肝心のアメリカではこれまでTPPのニュースが報じられることなんて殆どなかったと言っていいのです。寂しくありませんか? よくTPPへ日本を参加させるのは、アメリカの陰謀だなんてことが言われる訳ですが‥私は、もしそれが本当であれば、まだ何か救いようがあるような気がするのです。つまり、まだアメリカは日本のことを重視しているのだな、と。しかし、このNPRの3分47秒のニュースを聞いていて、日本という言葉が‥

突然ですが、そのニュースで日本という言葉は、何回使用されたでしょうか?

 (1)3回
 (2)1回
 (3)ゼロ

 さあ、如何でしょう?

 答えは、ゼロ。日本のことなど何にも言っていないのです。で、言及している国と言えば、TPPに参加の予定もない中国のことばかり。しかも、TPPをご丁寧にTPTと間違うミスまで犯しているのです。その間違いの箇所を先ず、ご紹介します。
OBAMA: Understandably, after 9/11, we were very focused on security issues, particularly in the Middle East region, and those continue to be important. But we've turned our attention back to the Asia-Pacific region and I think that it's paying off immediately.

「9.11以降、我々は、当然のことながら安全保障の問題に関心を向けてきた。特に中東地域の安全保障についてだ。その問題は今後も重要であり続ける。しかし、我々はアジア太平洋地域に対して関心を戻している。このことは、直ぐに実を結ぶであろう」

SHAPIRO: That echoes the point other top administration officials have made in high-profile speeches recently. There are many reasons for this shift. One of the biggest is economic. The Pacific Rim is the fastest-growing part of the world. President Obama wants people in this region's booming middle class to buy American. So, his first meeting of the day was with
the leaders of eight other countries working on a free trade deal called the Trans-Pacific Partnership.

「他の政府幹部が最近行ったスピーチでも同じことが繰り返されている。この政策のシフトには多くの理由がある。最大の理由は経済だ。太平洋沿岸地域は、世界で一番成長のスピードが速い地域だ。オバマ大統領は、この地域の中流階級にアメリカ製品を買ってもらいたいのである。そこで、その日の最初の会合は、環太平洋パートナーシップと呼ばれる自由貿易の交渉に携わる他の8か国のリーダーたちとのものであった」

OBAMA: The TPT will boost our economies, lowering barriers to trade and investment, increasing exports and creating more jobs for our people, which is my number one priority.

「TPPは、我々の経済を引き上げるであろう。貿易や投資の障壁を低くし、そして、輸出を拡大し、また、国民に対し働き口を作ることによって。それこそが、我々の優先課題なのである」
如何です? 間違っているでしょ? TPTなんてニュースのトランスクリプトには書かれているのです。でも、早まってはいけません。オバマ大統領はちゃんとTPPと発音をしているのです。つまり、放送局のスタッフが間違ったということなのでしょう。この後も、何回かTPTと書かれているのです。

要するに、アメリカ人にとって、TPPなんてものは殆ど知られていないということなのです。

なのに、日本人は大騒ぎをさせられ‥つまり、ジョウキセン、タッタシハイデ、ヨルモネムレズ‥状態になっているのです。

で、このニュースは、日本のことなんかまったく触れることはなく、中国についてだけ心配しているのです。
SHAPIRO: While the U.S. is the heavyweight on one side of the Asia-Pacific seesaw, China is sitting on the other side growing bigger by the day. And China is not part of this trade deal. In fact, one reason for this agreement is to help counter China's growing economic strength. When a reporter asked why China was not invited into the Trans-Pacific Partnership, Deputy National Security Advisor Mike Froman replied TPT is not something one gets invited to;
it's something one aspires to. He suggested that this is only a club for people who play by the rules, and the American view is China does not.

「アジア太平洋というシーソーの片方にはアメリカがどっしりと座り、そして、もう片方には、中国が座り、その存在は日増しに大きくなっているのである。そして、中国は、この貿易交渉には加わってはいない。事実、この条約を結ぶ理由の1つは、中国の経済力の増大に対処することである。ある記者が、何故中国は、環太平洋パートナーシップに招待されていないのかと質問した時に、国家安全保障次席顧問のマイケル・フロマンは、TPPは招待されるものではなく、自ら希望して参加するものであると答えた。この交渉の場は、ルールに従って行動する人々のクラブであり、アメリカの見方は、中国はルールには従わないということを、彼は暗示した」

MIKE FROMAN: So, I think with regard to China or any other country, it is up to them to determine whether they are ready to consider the high standards that are required of a TPT partner.

「私は、中国やそれ以外の国については、TPPのパートナーとしての高い基準を受け入れる準備があるかどうかは、彼らが決める問題であると考える」

SHAPIRO: Americans on the political left and right are pressuring President Obama to deal more firmly with what they see as China's unfair trade practices.Yesterday afternoon, President Obama met one-on-one with Chinese President Hu Jintao. When reporters entered the room at the beginning of the meeting, the leaders addressed the tensions between their two countries in only the most diplomatic way. But later in the evening, Froman said President Obama was more blunt.

「政治的左派および右派、双方のアメリカ人が、オバマ大統領が中国にもっとしかっりと交渉するように圧力をかけている。中国の不公正な貿易慣行についてだ。昨日の午後、オバマ大統領は、胡錦濤国家主席と一対一で面談した。会合の始めに、現場に記者が駆けつけた時に、両首脳は、米中両国の緊張問題を外交的に取り扱った。しかし、その夜、オバマ大統領はもっとぶしつけに意見を言った、とフロマンは言った」

FROMAN: He made it very clear that the American people and the American business community were growing increasingly impatient and frustrated with the state of change in China economic policy and in the evolution of the U.S.-China economic relationship.

「アメリカの国民とアメリカの経済界は、中国の経済政策と、米中の経済関係の進展に益々欲求不満が溜っていることを、大統領は明らかにした」
ということで、アメリカ人の関心の対象は、中国ということなのです。それが分かったら、我々日本人は、もう少し冷静になって議論をしてもいいのではないでしょうか。

少なくても、このTPPに参加しなかったら、日本だけおいてけぼりにされるなんて話は根拠がないと言っていいでしょう。

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