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イタリアは政策改革に着手していることを市場に示せるか!?

為替千里眼、昨晩は本格動意の木曜日に相応しい荒々しい値動きのNY市場となりましたが、NY時間にかけては前日からのユーロ売りが継続、ユーロドルは一時1.35、ユーロ円も105を割り込みテクニカル的にもいよいよ全戻し懸念が台頭したかに見えましたが、、イタリアにおける次期首相選定に向けた動きやギリシャの暫定内閣の首相にパパデモス前ECB副総裁が任命されるなど、一時的に市場の不安が和らいだことから急反発、ユーロドル、ユーロ円はそれぞれ1.36、106円台に回復している状況です。市場では一時的な反発という見方がほとんどではあり、チャート上でも遅行スパンがいよいよ陰転目前に迫っている状況ではありますので、今晩も材料性には乏しいものの、引続き欧州関連のヘッドラインには注意したいところです。

さて、NY株は+110ドル超、10年利回りも上昇するなか、ドル円は77円Midを割り込むなど、先日まで相当に警戒されていた本邦当局からの介入観測は何処?っとい言った感じですが、昨日は良好な伊国債入札も後押し要因となり、市場全体のリスク許容は若干高まったような感じです、あいにく、今日の東京株は再びマイナス圏に下落しているところを見ると、やはり昨晩のリスクテイク展開の持続性には慎重にならざるを得ないのですが、さすがに週末ということもありますので、今週大きく下落したユーロなどには、解消的な反発余地があるかもしれません。今晩もロンドンでの英PPI、NYでU-Mich以外に特に大きな材料はなく、株式動向や欧州サイドのヘッドラインが主な材料となりそうですが、昨日もお伝えしたように、既に市場は欧州サイドのその後の積極的な改善策が打ち出されるのを期待しており、ECBが最後の貸し手となって積極的に行動を起こすなど、より踏み込んだ市場の納得できる措置を待っているのが実情ではあります。

昨晩発表の米マクロに視点を移しますと、IJCはここ数週間で最も良好な39.0万件まで低下、4月初旬以来の好結果となりました。一部では、北東部を襲った大雪の影響が出るのでは?との懸念もあったようですが、BLSサイドはその影響は見られなかったとしています。このまま40万件を下回る水準で推移すれば、次月雇用統計における更なる失業率の低下も期待できるところではあり、受給総数も361.5万件と前週の370.7万件から一段と低下しておりますので、あとは新規雇用がどれだけ増やせるかというところまで来ているのかもしれません。その他、輸入物価は-0.6%と市場予想に反して低下、燃料価格の下落が全体を押し下げたような雰囲気で、ドル安によるインフレバイアスの高まりはこれを見る限り限定的であるといえます。その他、焦点となりましたバーナンキ議長のタウンミーティング講演に関しましては、金融政策に対する特段の言及はなく影響は限定的でした。

本日のこの後の動向ですが、引続きイタリア懸念が市場の中心テーマで、危機の解決にはECBが引続きイタリア国債を下支えする必要があると同時に、イタリア政府が政策改革に着手していることを示す証拠が確認される必要があるとバークレイズは指摘しています。国債利回りを大幅に低下させるためには、イタリアが均衡財政に向かっていることや、巨額の政府債務残高を安定化させるのに十分なプライマリー黒字を有していることを示す証拠が求められるとしており、これに関しましては小手先で対処できる内容ではないため、市場の信頼をどのように獲得していくのか、新たな暫定政権が速やかに包括的な改革に着手でいるかがユーロ安定の鍵と言っても過言ではありません。政治的なヘッドラインはいつも前振れもなく報じられるので、この辺の動きを捉えることは困難ではありますが、目先1.37レベルまでの反発を想定しつつ、デイリーベースでの遅行スパンが上向くのか、価格を下抜けてくるか、その辺を見極めてからでも遅くはないかと思います。

では、午後も頑張りましょう!

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