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EU、英総選挙実施を歓迎 離脱交渉に向けた国内基盤強化を期待

[ブリュッセル 18日 ロイター] - 欧州連合(EU)は、6月8日の英国の総選挙実施について、EU離脱(ブレグジット)を推し進めるメイ首相の国内基盤強化につながるとして歓迎する姿勢を表明した。一方、EU当局者の間では、総選挙の結果が離脱方針の撤回につながるとの見方はほとんど示されていない。

メイ首相は18日、総選挙を前倒しする意向を表明。離脱交渉に向けた政府の方針について国民の信を問うことで、首相としての足場を固める狙いがある。

この発表を受けてあるEU当局者は「(総選挙によって)有権者の強力な支持を得た強い英国のリーダーがわれわれとの交渉に当たる結果になるとの期待がある」と指摘した。

EU交渉担当者らはこれまで、ブレグジットを巡って英与党や有権者の意見が割れていることについて、交渉の期限とされる2019年3月までに離脱の条件で合意し、秩序ある離脱プロセスを実現することへの妨げになるとして懸念を示していた。

メイ首相がEU離脱に伴って欧州単一市場からも離脱する意向を示したことから、EUでは英国残留への望みは薄れ、その代わり英国に続く離脱国が出ないよう、結束して厳しい姿勢で英国との交渉に臨もうとする方針に傾いている。

トゥスクEU大統領は英総選挙実施の発表を受けてツイッターで、「ブレグジットはヒッチコックが監督したに違いない。最初に地震が起こり、その後緊張が高まる」とつぶやき、劇的な展開を映画監督のアルフレッド・ヒッチコック氏の作品になぞらえた。

トゥスク氏の報道官は、英国との離脱交渉に向けたEU側の日程に変更はないことを明らかにした。今後は4月29日にEU首脳会議が予定されており、交渉は6月に始まるとみられている。

<ブレグジットからの離脱には「ノー」>

世論調査では、メイ首相の与党・保守党は最大野党・労働党を支持率で大幅に上回っており、総選挙では圧勝するとみられる。

ドイツ与党・キリスト教民主同盟(CDU)幹部のノルベルト・レットゲン氏は「ブレグジットからの離脱に望みを抱く根拠はまったくない」と述べ、総選挙が英国のEU残留につながる可能性を否定した。

一方、CDUと独連立政権を組む中道左派、社会民主党(SPD)に属するヨー・ライネン欧州議会議員は、「英国民は依然としてブレグジットを回避できる」との見方を示した。

しかし、欧州議会の中道左派グループの公式見解は「公平なブレグジット」のみを目標とする、というものだ。

フェルホフスタット元ベルギー首相は、総選挙は有権者が英国とEUとの将来的な関係を左右できるチャンスだと指摘。同氏はブレグジットに反対する英野党・自由民主党を含む欧州議会の会派を率いるが、英国のEU残留の可能性については言及を避けた。

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