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殺害映像を配信、強まるフェイスブックへの圧力

 米国で殺人行為を撮影した動画がフェイスブックに投稿されたことを受け、コンテンツ監視を強化するよう同社への圧力が強まっている。

 動画は米オハイオ州クリーブランドで撮影され、16日にスティーブ・スティーブンズ容疑者(37)が投稿したもの。映像には同容疑者が男性に近づき、頭部に発砲していると見られる様子が映っている。スティーブンズ容疑者はその後、フェイスブック・ライブを利用してライブ配信を始め、殺人行為や自身が犯したその他の犯罪について話した。複数のメディアによれば、フェイスブック側がこれら動画を削除するまでは数時間がかかった。

 フェイスブックは「これは恐ろしい犯罪であり、われわれはこのような内容がフェイスブック上に投稿されることを認めていない」と声明文で発表。「フェイスブックが安全な場であり続けるよう努力しており、身の安全への直接的な脅威となる緊急事態では警察に連絡している」とした。

 今回の動画は、フェイスブックの動画ツールが暴力を見せつける場として利用された最も極端な事例のひとつだ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の調査によれば、フェイスブック・ライブではこれまでに殺人や自殺など60本以上の過激な動画が配信されている。今年1月には、シカゴに住む10代の知的障害者が暴行を受ける動画も配信されていた。

 その中でも過去1年に投稿された映像の一部をきっかけに、フェイスブックが過激な動画や暴力行為が撮影された動画を適切に処理できているのかについて疑問視されることになった。WSJでもこの問題を先月取り上げている。

 フェイスブックの現・元社員によれば、サイトのコンテンツを管理するチームは頭部切断やポルノ映像などの不快なライブ配信を削除するようトレーニングを受けている。今年に入り、ライブ配信のコンテンツは少人数の契約社員が8時間ごとのシフトを組み、サンフランシスコを拠点に24時間体制で監視をしていた。

 今回クリーブランドで撮影された動画は、「F8」と呼ばれるフェイスブックの開発者向け会議が開幕する2日前に投稿された。会議では20億人近くのユーザー向けに新たな機能やツールなどが発表される予定だが、昨年はフェイスブック・ライブの世界展開を祝う場面もあった。フェイスブックでは2014年からプラットホーム上への動画投稿をユーザーに促し始めていた。

By Deepa Seetharaman

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