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  • ヒロ
  • 2017年04月14日 10:00

トランプ大統領発言のぶれ

トランプ大統領が表舞台に立ってからずっと気になっていることがあります。それは彼の発言が異様にぶれる点であります。いや、ぶれるというのは角度がやや大きく振れたという意ですが、トランプ大統領のそれは180度逆さまになる点において発言の軽さと捉えらえても致し方ないかもしれません。

北米において会議などで発言をしない人は二通りしかないとされます。極めて優秀で発言するに値しないと考えているか、議論の内容が理解できず質問すらできないおちこぼれかのどちらかであります。よって、北米で議論すれば正しかろうが間違っていようがとにかく知っている情報と知識をもとに持論を展開します。それも延々といかにも自分が神のお導きのごとくである点において教会の神父のスタイルが何らかの影響を及ぼした気は致します。(神父さんが信者から相談を受けてアドバイスできないことはあまり聞きません。)

日本のインタビュー記事などを読んでいるとわからないことは答えない傾向が強まってきています。それは発言の撤回が難しいからでしょう。「あの時、ああ言ったではないか」と執拗に迫るのが日本のスタイルです。一方、北米ならば「あの時はあの時。あれから新しい情報があって考え直した」と言ってしまえば誰もそれ以上追求しないものです。

そうは言えども大統領発言となれば大きな影響力があります。その発言がオセロゲームの如くいとも簡単にひっくり返ればオオカミ少年の話のように誰も信じなくなるリスクは抱えることになるでしょう。

直近のぶれまくった発言としてはイエレン議長への信認、中国との関係がありますが、個別に挙げて行けば枚挙にいとまがないでしょう。また、本来であれば一国の大統領の発言としてはタブーである為替について「ドルは高すぎる」と述べ、為替市場にインパクトを与えています。

例えば為替の発言の場合、当面のバイアスはドル安容認政策と報道は書き立てるでしょう。先々、何らかの打ち消しや方向転換の発言が大統領ないし側近など影響力がある人から行われるまでそのベクトルは変わらなくなります。

これをトランプ大統領が恣意的に行っている可能性は否定しません。例えば中国に為替操作国だと散々言っておきながら習近平国家主席と上手く歩調を合わせながらそれなりのディールを行ったのは相手から譲歩を引き出すトランプ大統領のビジネスマン時代からの常套手段なのかもしれません。

私がかつて当地カナダで住宅事業の販売の責任者をしていた際、上がってくる数々の住宅販売の契約オファーのほぼ半分に買い手の条件がついています。それは値引き要求であったり、オマケ要求であったりするのですが、可愛い要求なら一発でディールを完了することができますが、過度の要求をされるとその溝が埋まる可能性は半々ぐらいでありました。

但し、先方も欲しくない住宅の買い付けオファーをするはずがなく、ゲーム感覚で相手の腹を探っているのだろうな、と思わせるものもしばしば見受けらます。その場合にはほとんどノーディールで返事をしてしまい、相手の本気度を試すようにしています。これが駆け引きです。

トランプ大統領の場合、世界一の大国のトップである点において駆け引きは圧倒的有利な立場にあります。言い換えれば原則的には負けるはずがないゲームプレーヤーであるとも言えるでしょう。

アメリカ人とビジネスをするとかなり無理難題を押し付けられることがあります。我々はそれをどれだけ押し戻せるか、これが交渉になります。一方、私もそれを真似して時として無理難題を押し付けることがあります。どうなるか、といえばあからさまな薄汚い言葉で罵りまくり、お前のやっていることは風上にも置けないと罵倒されます。(笑)では私がアメリカ人の同じように罵倒したらどうなるかですが、やったことはありませんが、ドアをぴしゃっと閉められて「はい、さようなら」でしょうね。

「キングの振る舞いとは暴君のごとし」といったら叱られそうです。

では今日はこのぐらいで。

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