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「不機嫌」「不愛想」「ふてぶてしい」落語家・春風亭一之輔を表す3つの「ふ」

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一之輔が語った「プロフェッショナルとは」

この「プロフェッショナル 一之輔編」を見終えて再認したのは、一之輔という落語家は「タフな対応力」で抜きん出た「質と量」の噺家だということ。年間900席というハードスケジュールに身を置きながら、古典のネタおろし、新作へのチャレンジ、週刊朝日の連載エッセイ、ラジオ「サンデーフリッカーズ」(JFN)パーソナリティー、子育て、ゴミ出し、ぼやき、それらを高いレベルでこなす姿に、いい意味での図太さを感じた。

番組内では先輩噺家の立川談春が、そんな一之輔を端的な言葉で評していた。

談春「まぶしくはないけど・・・強い」

普段、落語になじみのない方が「プロフェッショナル」を通じて一之輔に興味を抱いたなら、できればYouTubeではなく、彼の生の高座に接してほしいと願う。彼がなぜ「プロフェッショナル」に登場したのかが逆によくわかるはずだ。

            ▼

「プロフェッショナル」に登場した落語家、その先人・柳家小三治は番組のシメにこの言葉を残した。

<2008年10月14日放送 「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK)より採録>
(テロップ「プロフェッショナルとは、」)

小三治「今までたくさん見せて頂いたプロフェッショナルの番組を思い出すときに感じるのは、周りから見ると、すごいな、立派だな、プロフェッショナルだなあ、と思うんです。だけど本人は、そんなこと思ってないと思います。そんなことより今のことで夢中だと思います。それがプロフェッショナルじゃないかなと」

「今のことで夢中」、言い換えれば、我が道に一途こそがプロフェッショナルということか。そして、小三治による後押しが先輩21人抜きという抜擢の真打昇進だった一之輔は、番組のシメにこの言葉を残した。

<2017年4月10日放送 「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK)より採録>
(テロップ「プロフェッショナルとは、」)

一之輔「涼しい顔しながらすごいことやる人かな。がんばってんだぞとか、言わなくても、お客さんには、伝わってるみたいな。・・・ところでずっと取材受けてきて、お金出るんですかこれ? ギャラ、フハハハ~、それもひとつのプロフェッショナルの条件かなと思うんです。ありがとやっした~」

「涼しい顔しながらすごいことやる人」の涼しさそのままに「お金出るんですか」ときた。小三治編のような番組側からの無茶「蕎麦仕草要求事件」は起きなかったが、そのリベンジのごとく出演者側からの無茶「出演料要求事件」がオチとなった。笑った。NHKで、しかも「プロフェッショナル」でこのシメとは。

一之輔を表すの三つの「ふ」、「不機嫌」「不愛想」「ふてぶてしい」に「ふざけてる」を加えておこう。

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