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自己犠牲の名の下成り立つ日本の医療 重鎮達の意見は傾聴しても間違っていれば取り入れない!

4月6日、厚生労働省が「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会報告書」を公表しました。そこで座長を務められました渋谷先生の文章です。(自己犠牲の上に成り立つ医療は、もう終わりにしよう。)本当に頭が下がります。感謝します。そこからの引用。
>1:医療従事者に、柔軟な働き方を。自らの目標や状況、スキルセットに合わせて、都度、柔軟にキャリアを選べるようにする。

医師は育てるのにいっぱい税金が投入されている。だから居住や労働の制限を行ってもいいという言葉が出てくることがあります。自治医大や防衛医大はその典型ですが、であるならばこの2つの大学のように本人の同意を最初から取るべきです。
また医師以外でも大学教育には税金が投入されていることをお忘れなく。公共の福祉を行うことは国民全体の義務です。 
>2:地域主体で、医療リソースを最適化。地域が、国からのトップダウンではなく、自分たちで限られた医療リソースの決めるような権限と仕組み。

もちろん日本全体で問題となる事象はありますが、各地域ごとに医療の問題の重要性は異なります。高齢者の割合、地域の広さ、病院、医師の数などその地域に合わせる必要があります。 それを構築するのは医師だけではダメ、そしてもちろん官僚だけではダメなんです。ただ両方に深い知識を持つ渋谷先生のような調整役が少ないことは事実です。これは医療に限らずどの分野でも同じですが。
>3:テクノロジーの最大活用。新しいテクノロジーを積極的に使うことで、本当に「なすべき」仕事に集中できるようにする。

医師には医師にしかできない仕事をさせようという内容です。正直患者病態とは関係ない、医学とは関係ない書類仕事等が多すぎます。もちろん一時期よりは代行(コピペ)してもらうことで書く機会は減っていますが、本当役所の責任逃れのための書類が本当増えました。患者や医療に直結した仕事に専念させれば患者満足度も医師満足度もきっと上がるでしょう。
>4:タスクシフト・タスクシェアの推進。時代の変化に応じ、既存の職種の枠組みを超えて、仕事の領域を広げられるようにする。

3とも共通の内容です。エキスパートナースなどもその考えです。医師会などの反対もありますが、綿密な医療者間の協調関係ができれば可能と思いますし、その改革が必要なのです。

そしてこんな立派な50代がいると思えば、昔の感覚から抜け出せない今の医療界を述べている記事です。(病院、手探りの働き方改革 医療の質と両立に苦慮 
>政府が3月28日にまとめた働き方改革実行計画では医師は罰則付きの時間外労働規制の対象とするが、改正労働基準法施行から5年は適用を見送るとした。患者への対応が医師法で義務付けられていることを踏まえる必要があるためだ。

この意見が出てきた根拠となったのだろうと思われる日本医師会日本病院会からの意見によるものです。
>「今回の議論で、多くの患者さんや国民から『医師が労働者であるということは違和感がある』との声をたくさん頂いた」として、「この機会に、そもそも医師の雇用を労働基準法で規律することが妥当なのかについても、抜本的に考えていきたい」との考えを示した。
>医療分野では救急対応などをしなければならず、どうしても長時間労働になりがちである。これを他産業となべて一律の上限を設ければ、医療現場は立ち行かなくなり、患者・国民が損害を被る―

本当この後期高齢者手前のお偉いさんの考え、現場を知ってます?まあ医師会は開業医中心ですから知らないのも仕方ないけど、病院会はタダ働きの奴隷制度を維持したい、若者をこき使いたいと言ってるだけ?既得権を守りたい?もう成り立たない制度を維持したい?ふざけるな!まあ弁護士や歯科医師と同じようになりたくないという分析もわからないではないのですが。
>厚生労働省は2017年度に医療界の代表も入った検討会を設置し、2年後をメドに規制内容を決める。産婦人科や小児科で医師不足が目立つ専門分野や勤務地域の偏在なども議論すべきだとの意見が出ている。

この辺が落としどころなんでしょうが2年後なし崩しにならないことを期待します。
>医師以外の看護師などは会社員と同様に改正法の施行で年720時間(月平均60時間)の残業規制の対象となる見込み。日本看護協会は勤務が13時間を超える2交代制や夜勤回数などの見直しを求める要望書を政府に提出している。

政治的に医師会等が弱いことがこの記事からもわかります。看護師にできて医師にはできない。人件費などもあるのでしょうが、やはり医療費の決め方も変えなければいけないと思います。

私も自分の意見を書きます。これからの医療を維持・改善していく上で、もちろんそこにはお金が必要です。そのためには前回のブログのようにある意味過剰な医療を排除することも必要でしょう。そのための正しい医療広報政策、人員の補給、仕事の分配など変えなければいけない細かいことはいっぱいあります。
ただ今の日本の医療レベルを壊さず、そしてさらに進歩させるためには若い医師たちにいかに良い環境を与えるかが鍵になると思っています。もう自分たちには関係ない20年後、30年後の医療に責任を取らない人間の意見は傾聴しても間違っていたら取り入れてはいけません。未来がなくなります。

過激な意見ですが本音です。

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