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核兵器禁止条約交渉会議に参加しなかった「唯一の被爆国 日本」

国連本部で開催された核兵器禁止条約の交渉に、日本政府が不参加しませんでした。私は世界の議員で核兵器廃絶を進めるPNNDのメンバーとして、核兵器禁止条約を応援していました。

今回、唯一の戦争被爆国として、核兵器廃絶のイニシアティブを取るべき日本が核兵器を禁止する条約に参加しなかったことは、日本の国際的なイメージにマイナスではないかと考えます。実際に交渉会議に参加した友人からは、日本政府の不参加が残念だとの意見ももらいました。

日本は、核保有国と非核保有国の「橋渡し役」を果たすとしていますが、交渉に参加しなければ橋渡し役を果たすことはできないと思います。

岸田外務大臣は、記者会見で「昨日開始された会議には,現実に核兵器国の出席は1国もありませんでした。また我が国として,我が国の今申し上げたような主張,こういったものを満たすものではない,こういったことが明らかとなりました。こういったことからこうした会議のありようは,「核兵器のない世界」に対して現実に資さないのみならず,核兵器国と非核兵器国の対立を一層深めるという意味で,逆効果にもなりかねない」と仰っていますが、私は交渉の場に出て、見解を述べるべきだったと考えます。

昨年10月に、核兵器禁止条約の制定交渉開始に日本は反対投票をしました。

しかし、この時点では、3月に始まる交渉には参加する考えを表明していたのが、実際には交渉に不参加となったのです。

日本の不参加は、アメリカの影響ではないかと言われています。

実際に、トランプ新大統領は核兵器開発に舵をきりました。

また、北朝鮮の核兵器実験・ミサイル開発が大きな脅威となる中で、核兵器禁止条約を制定することは、日本の安全保障を考えた時、リアリティがないとも指摘されています。

しかしながら、目の前に大きな課題もありますが、究極的なゴールである「核兵器がない世界」を目指して、日本が果たすべき役割は必ずあるはずです。核保有国が参加しない条約は実効性がないとも指摘されますが、長い目で見れば核兵器禁止の大きな旗印となるものです。

被爆国として長期的な取り組みが必要です。

交渉会議は6月中旬にあると聞いています。そこで核兵器禁止条約の案が取りまとめられる可能性があります。

唯一の被爆国として、核兵器廃絶を実現するために最善の活動を求めて参ります。

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(国連本部ビルの前にて)※撮影:2015年5月

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