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インタビュー:米長期金利は年末2.25%に低下へ、日本など旺盛な海外需要で=PGIM

[東京 6日 ロイター] - 米保険大手プルデンシャル・フィナンシャル<PRU.N>傘下で1兆ドル(約110兆円)余りの資産を運用するPGIMのデビッド・ハント最高経営責任者(CEO)は、ロイターのインタビューで、米国の利上げは年内にあと2回あると予想した上で、指標10年債利回りは日本や欧州の投資家からの旺盛な米国債需要を背景に足元の水準から上がらず、年末時点で2.25%と市場コンセンサスを大きく下回るとの見方を示した。

同社は、プルデンシャル・フィナンシャル傘下の資産運用会社で、本拠地は米ニュージャージー州ニューアーク。昨年12月末の運用資産残高は約1兆0400億ドルに上る。

インタビューは同氏が来日した5日夕方に実施した。概要は以下の通り。

──トランプ米政権の発足から3カ月足らず、足元ではトランプ相場に息切れ感が出ている。

「就任100日目が迫るなか、われわれは4つのことを学んだ。1つ目は、トランプ大統領が言うことと同政権の実際の政策がどうなるかの間に大きな隔たりがあるということだ。私は大学で工学を専攻したのでその専門用語を借りるなら、『信号雑音比(有効な信号の中に含まれる雑音の比率)』が非常に高いと言える。例えば過去1カ月間を振り返ると、人々の注目は大統領の言うこと(ツイート)から、ヘルスケア関連法案や大統領令の内容にシフトしてきた」

「2つ目は、閣僚人事が重要ということだ。主要閣僚の顔ぶれを見れば、トランプ大統領のスタンスが見えてくる。これまでのところ、軍出身者のほか、ビジネスや規制改革に前向きな人々が登用されている」

「3つ目は、政都ワシントンでの出来事と関わりなく、実体経済は割としっかりしているということだ。GDP(国内総生産)は予想以上、消費者マインドにも明るさがみられる。第1・四半期の企業業績も上振れ、さらに製造業関連の経済指標も底堅かった。加えて、欧州からも成長率の上振れを示す指標が出てきた」

「最後のポイントは、金利の急激な上昇はなさそうだということだ。これは、われわれが(米)大統領選の前からずっと維持している見方だ。理由は2つあり、成長率が今以上に加速するとはみていないこと、そして米国の金利は他国と比べて相対的に見た場合、既にそれなりに高い水準にあるということだ」

「以上4つの観点から、われわれは米国金利にこれ以上の上昇余地はないと考えている」

──FRB(米連邦準備理事会)の追加利上げに対する考え方は。

「われわれは、FRBは今年3回、つまり(先月の追加利上げのほか)あと2回の利上げを実施する、換言すれば、緩やかなペースでの利上げを行うと見込んでいる」

「その結果、イールドカーブはフラットニングし、結局のところ、10年債利回り<US10YT=RR>は大して動かないだろうと考えている」

「(トランプ相場を振り返ると)おそらく、マーケットはトランプ政権下で起きそうだと思えることに過剰反応してしまったとの解釈が成り立つだろう。米金融・債券市場で10年金利が2.6%台に乗せたり、株価が連騰したことはその一例だろう」

「足元の相場については、そうした夢から現実に引き戻されようとしていると言えよう」

──先行きの米金利動向について。

「市場コンセンサスから見れば異端に映るだろうが、当社では年末時点の10年債利回りを2.25%と予想しており、(5日)現在つけている2.35%から上昇するとはみていない」

「また、長期金利が3%に届くとは思わない。成長率の改善がその水準には達しないことに加えて、米国債に対する海外の需要が驚異的だという事実がある。米金利は他国との比較でみれば高いため、日本や欧州の投資家からの需要が旺盛で、発行が増えてもなお、需給がタイト化している現状がある」

──最新の投資判断は。

「運用面では、先ほど述べた金利への見方に基づき、われわれは債券への強気スタンスを維持している一方、株式については慎重だ」

「また、不動産やインフラストラクチャーへの投資を積極化させる半面、欧州の選挙や北朝鮮のミサイル問題といった政治的リスクの高まりに備えるために、多少キャッシュの比率を高めたりもしている」

(インタビュアー:植竹知子 編集:内田慎一)

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