
[ワシントン 5日 ロイター] - トランプ米大統領が最高裁判事に指名した保守派のゴーサッチ連邦高裁判事の人事を巡り、民主党が承認阻止に動く中、同党のマークリー上院議員は15時間半に及ぶ徹夜の演説を行った。
同議員は4日夕方に上院本会議で演説を開始。5日午前まで、ゴーサッチ氏の指名を非難する主張を続けた。
上院当局によると、15時間26分という演説時間は上院史上8番目の長さ。
最高裁判事のポストは、保守派スカリア判事の死去を受けてオバマ前大統領が指名した後任候補の承認審議を共和党が拒否したため、1年以上欠員となっている。上院でゴーサッチ氏が承認された場合、最高裁判事9人の中で保守派がリベラル派を再び上回ることになる。
上院本会議では6日、民主党のフィリバスター(議事妨害)を打ち切るかどうかの採決が予定されている。共和党は議事妨害を打ち切るための票数を確保していないものの、規則を変更し7日に承認を強行する構えだ。
ただ、共和党の重鎮であるマケイン上院議員は、規則変更に消極的な姿勢を示し、「いつかそれを後悔することになる」と本会議で語った。