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- 2017年04月03日 18:56
安倍昭恵・首相夫人の森友学園への積極的寄与・貢献(9)
2/2少なくとも籠池理事長(当時)は、そう思って昭恵夫人に講演を依頼したことでしょう。
というのは、2012年9月の安倍議員の講演はキャンセルになっていますし、その後、安倍議員は、自民党総裁、同年12月の総選挙以降は内閣総理大臣として多忙だったので、安倍自民党総裁・首相が森友学園で講演をすることは事実上不可能だったため、籠池理事長はやむを得ず昭恵夫人に講演を依頼した可能性が高いのではないでしょうか。
安倍首相の意向だった可能性も否定できません。
昭恵夫人の講演の前には、森友学園は近畿財務局に土地取得の要望書を提出していますし(2013年9月)、鴻池祥肇自民党参議院議員事務所の「陳情整理報告書」によると、籠池理事長が大阪府と近畿財務局の間の調整など幾つかの要請をし続けています。
2014年1月3日には、 「塚本幼稚園幼児教育学園」(籠池泰典)が、鴻池祥肇参議院議員の「自由民主党兵庫県参議院選挙区第二支部」に10万円を寄付しています。
同年3月1日、森友学園が「安倍晋三記念小学校」と刻印のある払込取扱票を作成し、同月14日、安倍首相の昭恵夫人はその払込取扱票の使用を断っています。
そのような中で、昭恵夫人は、第1回目の講演をしています。
安倍首相に無断で講演しているとは思えません。
昭恵夫人は、安倍首相が内閣総理大臣を辞職後であれば「安倍晋三記念小学校」の名称使用は良いが、今はダメであると安倍首相に言われたと語っているようなので、安倍首相が昭恵夫人の講演だけを知らないとは思えません。
(4)特に、2回目の講演の時期は、衆議院総選挙の選挙運動期間です。
2014年11月21日 安倍内閣が衆議院を解散
同年12月2日 衆議院総選挙告示
同月6日 安倍首相の昭恵夫人が森友学園を訪問し講演。
同月14日 衆議院総選挙投開票
あるテレビ番組によると、昭恵夫人は、同時、1件を除きすべての予定を当時キャンセルしたそうですが、その1件とは、塚本幼稚園の講演で、「約束していたから」という理由で安倍議員・自民党総裁に了承を得て講演したそうです。
つまり、昭恵氏は、自民党総裁夫人として、自民党の選挙運動に専念しなければならない立場だったのにそれにもかかわらず、安倍議員・自民党総裁は、昭恵夫人の講演を了承したわけですが、それは、安倍議員が森友学園の「教育」方針を高く評価していたからとしか考えられません。
だからこそ、例外として特別に安倍議員は、昭恵夫人が選挙運動から離れて塚本幼稚園の講演をするのを認めたのでしょう。
(5)安倍首相は、「籠池理事長(当時)と1対1で会ってはいない」旨、国会で答弁していますが、昭恵夫人は、夫の安倍晋三と籠池理事長が直接会っていることを、2014年12月6日の講演で話しています。
「1対1」なのか、「1対1」以外なのかまた、いつなのか、複数回なのか不明ですが、直接会っていると昭恵夫人は話しています。
籠池理事長は、安倍首相に手紙を送ってもいるようです。
これも、昭恵夫人が語っています。
安倍首相は、籠池理事長について国会で「私の考え方に非常に共鳴している方」と答弁しています。
つまり、安倍首相は、籠池理事長との直接・間接のやり取りをして籠池理事長のことをある程度知ったうえで、昭恵夫人の3回の講演と小学校名誉校長の引き受けをこれまで容認してきたのです。
3 昭恵夫人は安倍議員・首相の分身として行動
(1)森友学園との関係で以上の昭恵夫人の行動を安倍議員・首相が少なくとも許容してきた(ひょうとすると積極的に行わせてきた)のは、昭恵夫人に自己の分身としての行動を期待したからではないでしょうか。(2)昭恵夫人は、国会議員ではありませんが、「普通の主婦」でもなく、自己の名刺に、連絡先として「安倍晋三事務所」の所在地が明示されているそうです。
これは、私が発見したネット情報であり、少なくとも2014年以降の名刺であれば、昭恵夫人は「安倍晋三事務所」のスタップということになります。
その所在地は「衆議院第一議員会館1212」であり、安倍議員の資金管理団体「晋和会」の事務所の所在地と同じで、電話番号も同じです。
これは、出会った一般国民に自宅の住所や個人的電話番号を知らせたくないので、便宜的な連絡先を書いただけであるとの反論があるかもしれませんが、その名刺には、自宅の住所と電話番号・携帯電話番号も明記されています。
つまり、政治団体の連絡先を書いておく必要がないのに、あえて書いているということは、昭恵夫人は「晋和会」という政治団体のスタッフなのです。
安倍首相がこのことを知らないはずがありません。
ということは、昭恵夫人は、安倍晋三公認で政治活動をしているのです。
もちろん、政治活動以外の私的な活動もするでしょうが、自民党総裁でもある安倍衆議院議員のために政治活動もしているのです。
昭恵夫人は、安倍首相から全く自由奔放に「普通の主婦」として動き回っているわけではないのです。
4 政治活動をしている昭恵夫人に付された「事実上の公設秘書」
(1)政治活動もしている昭恵夫人に、公金で負担される国家公務員・職員(外務省と通産省)5名(常勤と非常勤)が付いているのです。常時、最低でも1名が付いているのでしょう。
政府は、「首相の公務遂行を補助する活動」を行うためと説明しますが、そうであれば、外遊などの公的活動時に限定されるべきです。
しかし、昭恵夫人は、その職員らを「秘書」と呼んでおり、安倍首相の外遊などの公的活動時だけではなくそれ以外の国内における様々な活動にもその職員(秘書)は随行しています。
後者の活動には、森友学園での講演も含まれます。
衆参の国会議員は政策秘書・公設秘書は最高3名ですからそれを上回る特別待遇です。
たとえ常時5人が付いているわけではなくても昭恵夫人の場合、首相の外遊の場合に限定なく「事実上の公設秘書」が首相夫人に随行しているのです。
歴代の内閣総理大臣の夫人のすべてについてほとんど知らないのですが、一部報道によると、首相の外遊の時以外にも職員が付くという特別待遇は異例のようです。
「第一次安倍政権で昭恵氏に初めて配置され、その後一人だったが、第二次安倍政権で常勤、非常勤で計五人に増員された。」
(「「昭恵氏は私人」に野党が異議
首相夫人付き職員が「職務外」の照会報告」
東京新聞2017年3月28日 朝刊)
これは、安倍首相の外遊など公的な活動のためだけではなく、結果的に安倍衆議院議員・自民党総裁としての政治活動を事実上肩代わりする夫人の活動を公金で支援していることになります。
(2)要するに、昭恵夫人は、安倍議員・首相の分身として、外遊などの公的な活動のほか、政治活動もしているのですから森友学園での講演や小学校名誉校長就任も安倍議員の分身として引き受けた可能性があるのではないでしょうか。
その講演には、夫人付きの官邸職員が「事実上の公設秘書」として随行しています。
(3)その昭恵夫人は、森友学園の小学校の名誉校長になるために、「事実上の公設秘書」である「夫人付きの官邸職員」に指示して籠池理事長らの「希望」(要望)を叶えさせる、重要な役割を果たして「神風を吹かせた」可能性が高いのです。
(4)安倍首相の意向なのか、昭恵夫人の独断なのか不明ですが、2015年9月5日の講演の際に「100万円」を森友学園の小学校建設のために寄附したと籠池理事長は証言していますが、これも、昭恵夫人が小学校の名誉校長になる以上不自然ではありませんし、
将来、「安倍晋三記念小学校」にするのであれば、安倍議員が寄附していたとしても不思議ではありません。
(5)以上のすべての点も含め真相が解明されるべきですから昭恵夫人は逃げ回っていないで、1日も早く主権者国民・納税者全員に対し説明責任を果たすべきです。
衆参では、現時点では、籠池理事長の証人喚問しか行われていません。
その証言が客観的事実に矛盾するものを除くと「衆参における真実」なので、衆参がさらにその証言を検討するためにも、昭恵夫人らの証人喚問は不可欠です。
(6)その証言次第では、昭恵夫人に政治活動を行わせながらも、税金で「事実上の公設秘書」を5名も付けた安倍首相の証人喚問も必要になるでしょう。
(つづく)



