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安倍昭恵・首相夫人の森友学園への積極的寄与・貢献(9)

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◆はじめに

(1)これまで
安倍晋三首相の昭恵夫人の森友学園の幼稚園と小学校設置への積極的寄与・貢献
について8回の投稿しました。

安倍昭恵・首相夫人の森友学園への積極的寄与・貢献(1)
安倍昭恵・首相夫人の森友学園への積極的寄与・貢献(2)
安倍昭恵・首相夫人の森友学園への積極的寄与・貢献(3)
安倍昭恵・首相夫人の森友学園への積極的寄与・貢献(4)
安倍昭恵・首相夫人の森友学園への積極的寄与・貢献(5)
安倍昭恵・首相夫人の森友学園への積極的寄与・貢献(6)
安倍昭恵・首相夫人の森友学園への積極的寄与・貢献(7)
安倍昭恵・首相夫人の森友学園への積極的寄与・貢献(8)

(2)この投稿は、そのテーマについての9回目の投稿です。

以下では、安倍首相の昭恵夫人が森友学園・籠池夫婦との間で安倍首相から全く自由に(安倍首相の立場に反して)懇意になっていた、という見方がありますが、それは安倍首相に都合の良い見方であり、実際には、そうではなく、安倍首相の意向の枠内で安倍首相・自民党総裁の分身として行動していたのが真実であった可能性が高いのではないかと指摘します。

(なお、事実関係について十分確認できていない事項もあります。
事実誤認をしていれば、是非とも教えてください。)

1 昭恵夫人の森友学園小学校名誉校長辞任は 安倍首相の意向

(1)安倍首相の昭恵夫人は、森友学園の小学校の名誉校長を引き受けていましたが、森友学園問題が大きくマスコミで取り上げるようになったため、安倍晋三首相は今年2月24日の衆議院予算委員会で、「妻としては、名誉校長を引き受けていることで、そこに通う子どもたちやご両親にご迷惑をかけ続けることになるので、辞退させていただくと先方に申し入れた」と答弁し、昭恵夫人が新設小学校の名誉校長を辞任したと説明しました。

報道によると、小学校のホームページの「ごあいさつ」のページでは昭恵夫人が顔写真とともに名誉校長として紹介されていましたが、同月23日までに削除されたようです(「昭恵氏、新設小学校の名誉校長を辞任 森友学園問題」朝日新聞2017年2月24日10時05分)。

(2)安倍首相の答弁によると、昭恵夫人が自主的に名誉校長を辞任したと森友学園に通知したことになりそうです。

森友学園の籠池夫人の説明によると、2月23日に安倍首相の秘書が昭恵夫人の小学校名誉校長辞任届を送ってきたというのです(週刊FLASH 2017年4月11日号。

「2月23日、総理の秘書が一方的に昭恵さんの辞任届を送ってきました。
後日、昭恵さんの秘書に辞任の件を話したら『えっ!』と驚いて。
つまり昭恵さん本人は、辞めたことを知らなかったんです。
昭恵さんはそのあとも2月28日だったか、『私は今でも名誉校長をしたいと思っているんです』と、電話で私に言ってくださいました」

(前述の報道を踏まえると、辞任届が届いたのは、2月23日になります。)

籠池夫人の説明が真実であれば、実際には、安倍首相が昭恵夫人に相談なく、一方的に辞任を通知したことになります。

(3)また、昭恵夫人は、3月23日の籠池理事長の証人喚問」での証言に対しそれを否定する文章を、ご自身のフェイスブックで公表していますが、その文章は、ぞれまでの文体などと本質的に異なるので、本人が書いたものではないのではないかという指摘が多数あります。
文体を分析した指摘も複数あります。

私も、その文章を読んだとき即座に本人が書いたものではない可能性が高いと思い、ツイッターでその旨を呟きました。

(4)以上の情報を踏まえると、昭恵夫人が安倍首相の意向を無視して全く自由奔放に行動しているわけではなく、安倍首相の意向に矛盾しない範囲内で行動していたあるいは、安倍首相の意向で行動していた、という見方が成り立ちそうです。

(5)もっとも、これらの見方に対しては、たとえ上記(2)(3)で指摘したことが真実だったとしても、森友学園問題が発覚して初めて安倍首相が強権発動に及んだのであり、それゆえ、それまで昭恵夫人が自由奔放に行動していたことを否定することにはならないとの反論が予想されます。

そこで、以下、問題発覚前についても検討しましょう。

2 安倍首相夫婦と森友学園との関係

(1)昭恵夫人は、森友学園で見聞きしたことを安倍首相に報告しており(すべて報告しているかどうかは別にして)、講演等で、そう発言しています。

それゆえ、昭恵夫人は、森友学園の新設予定の小学校の名誉校長を3回目の講演をする2015年9月5日に引き受けたことを安倍首相に報告したことでしょう。

昭恵夫人がその直後に、直接安倍首相に報告していなくても、夫人付きの官邸職員がその旨を上司に伝えており、その上司から安倍首相にその旨伝えられていたことでしょう。
これから設置を目指す法人の小学校の名誉校長を引き受けることは、行政府の長である内閣総理大臣の夫人には許されないので、当然、高級官僚は、安倍首相に、その旨を伝えるでしょう。
もし伝えないのであれば、その高級官僚は、安倍首相が森友学園の小学校設置を推進していることを承知していたことになりそうです。

いずれにせよ、安倍首相は、昭恵夫人の名誉校長就任を国会で認めています。

安倍首相は、当時昭恵夫人の森友学園の新設幼稚園の名誉校長就任を最低でもしぶしぶ(場合によっては積極的に)追認していたことになります。

(2)昭恵夫人は、森友学園の塚本幼稚園での講演において、安倍首相が、同幼稚園の「教育」を高く評価していた旨話しています。

安倍首相は、2012年9月16日に塚本幼稚園で講演する予定でした。

その直前の同月12日、安倍晋三衆議院議員は、谷垣総裁の任期満了に伴って行われる自民党総裁選挙への出馬を表明し、同月26日に、自民党総裁選挙で選任されました。

このため安倍首相は引き受けていた講演をキャンセルしたようなのです。
言い換えれば、総裁選がなければ(また、ほかに重大なことがなければ)、安倍元首相(当時)は森友学園の塚本幼稚園で講演していたのです。

この時期は、大阪府(橋下徹府知事)に対し森友学園の籠池理事長が小学校設置の基準の見直し(緩和)を要望し(2011年7月)、大阪府(松井一郎知事)が小学校の設置基準を緩和した(2012年4月1日)後です。

また、安倍首相の予定された講演の前には、以下のような教育講演会がすでに行われていました。

平成24年5月12日 中西輝政先生 講演会
「どうすれば、日本を良い国にできるのか」

平成23年11月3日 櫻井よしこ先生 講演会
「日本よ、勁(つよ)き国となれ」

平成23年6月19日 古庄幸一先生 講演会

平成23年5月7日 武田恒泰先生 講演会
「日本はなぜ世界で一番人気があるのか」

平成22年6月26日 藤尾秀昭先生 講演会
「藤尾秀昭 出会いの人間学」

平成21年6月14日 村上和雄先生 講演会
「喜びや感動が可能性を引き出す」

平成21年5月26日 松浦光修先生 講演会
「現代の教育と皇室」

平成21年5月9日 田母神俊雄先生 講演会
「国防理念なき日本民族の将来」

平成20年11月15日 中山成彬先生 講演会
「日教組の影と功罪」

平成20年6月22日 米長邦雄先生 講演会
「歴史と伝統、そして幸せの原点は家庭にあり」

平成20年1月26日 磤地三郎先生 講演会
「102歳児世界一周講演旅行」

以上が実際開催された教育講演会の全てなのか不明ですし、公表されている講演者の全員と安倍首相のイデオロギーが同じであるのかはわかりませんが、いわゆる右翼的な思想で一致する講演者が多いことは指摘できそうです。

安倍議員の秘書もそれを調べて安倍議員に伝えているでしょうから、そのことを分かったうえで、安倍議員は講演を引き受けたことでしょう。

(3)昭恵夫人が講演したのは、少なくとも3回。
2014年4月25日、同年12月6日、2015年9月5日。

その第1回目の講演の前には、以下の教育講演会が開催されています。

平成25年9月21日 平沼赳夫先生 講演会
「私の人生、生き方、心の持ち方」

平成25年6月22日 青山繁晴先生 講演会
「日本の出番をつくる」

平成25年5月25日 竹田恒泰先生 講演会
「私の憲法論」

平成24年10月27日渡部昇一先生 講演会
「修身について」

以上の顔ぶれを見ると、昭恵氏が首相夫人であり、その点で有名であるとはいえ、少し異例に思えます。

そう考えると、昭恵夫人の講演は、安倍首相の代役ではないかと思えてきます。

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