記事

<安倍政権で加速する取材規制>入室禁止の取材規制に抗う経産省担当記者たち

上出義樹[フリーランス記者/上智大学メディア・ジャーナリズム研究所研究スタッフ]

***

安倍晋三政権に及び腰の新聞やテレビの記者が多いなかで、今回は経産省の異様な「取材規制」に抗(あらが)う記者たちにスポットを当てたい。

<世耕経産相が執務室の施錠を指示>

同省では世耕弘成経産相の指示で2月27日から、庁舎の管理が一気に強化された。

同日付の拙稿にもあるとおり、「情報管理の徹底」を名目にすべての部課の執務室を日中から施錠。それまで出入りが自由だった報道各社の記者たちの入室が禁止され、取材の場所は各階の面談スペースなどに限定されてしまった。

【参考】<大手メディアが報じない>安倍政権下で進む取材規制問題

<施錠の撤回を求める記者会とにらみ合い状態>

それから2週間。同省担当の記者クラブ「経済産業記者会」は3月13日、世耕氏に施錠措置の撤回を求める2回目の申し入れを行った。記者会の幹事社などによると、入室の禁止で職員との接触機会が激減するなど、事実上の取材規制になっているという。

しかし、世耕氏は、私も参加した翌14日の会見で、記者と幹部職員の懇談を増やすなどの代替え措置を示した上で「施錠はやめない」と明言。記者たちとのにらみ合い状態が続いている。

<連携して閣僚に物申すケースは珍しい>

日付は前後するが、とくに、3月3日の会見では記者が次々に質問し、施錠の撤回を迫った。全国紙が「情報開示も施錠するのか」(3日付の産経「主張」)などと、世耕氏の今回の指示をこぞって批判したことも後押しになっているようだが、記者たちが連携して閣僚に抵抗するケースは最近では珍しい。

他省庁の記者たちも、もっと閣僚に物申してほしい。

あわせて読みたい

「世耕弘成」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    コロナとN国で紅白歌合戦ピンチ

    渡邉裕二

  2. 2

    朝日の言論サイト「論座」で誤報

    やまもといちろう

  3. 3

    五輪中止は決定済み? 記事に驚き

    天木直人

  4. 4

    PCR至上主義は幻想 韓国で露呈

    中村ゆきつぐ

  5. 5

    長嶋茂雄に激怒 元選手語る事件

    幻冬舎plus

  6. 6

    ひろゆき氏がテラハ問題に言及

    ABEMA TIMES

  7. 7

    石破氏 誹謗中傷はTV局にも責任

    石破茂

  8. 8

    首相がアビガン承認を急いだ背景

    川田龍平

  9. 9

    河井夫妻支えた安倍首相の思惑は

    猪野 亨

  10. 10

    官邸主導で露呈 日本の技術敗戦

    新潮社フォーサイト

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。