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天皇退位に国会見解案、女性宮家は検討

天皇陛下の退位を巡って、衆参両院の正副議長は、15日に、各党派の全体会議を開き、陛下一代限りの特例法制定を柱とする国会見解の案を提示しました。皇位継承を安定的に行うための「女性宮家」創設などについては、法施行後、速やかに検討することが、「各党派の共通認識」と明記しました。また、特例法には、「国民が共感」と書くよう提言しました。

国会見解案のポイントは、

○陛下一代限りの特例法を制定。皇室典範付則に、特例法と典範は「一体」などと、関係を示す規定を置く。
○「女性宮家」創設について、政府は特例法施行後速やかに検討すべきだというのが各党派の共通認識。結論を出す時期は、特例法採決時の付帯決議に盛り込むよう努力するとして明示せず。
○特例法には、退位に、「国民の共感」と書きこむ。皇太子さまの現況に触れるほか、退位後の陛下の呼称などを巡る特例規定を設ける。

というものです。

衆参の正副議長が、各党派の意見を取りまとめたことは、よかったと思います。こうした問題を政争の具にしてはなりませんから。特例法ではあるが、皇室典範と一体とみなす、ということで、民進党も同意したことから、見解案の取りまとめに至りました。女性宮家の検討など、皇室を安定的に維持するための検討について、安倍総理の消極的な意向にも配慮して、検討の時期は明記されなかったということですが、皇室を大切に考える保守の人達が、検討に後ろ向きなのは、理解しがたいことです。女性宮家に留まらず、女性天皇についても、小泉政権の時にかなり議論が進んだ経緯からも、真剣に検討してもらいたいと思います。

天皇陛下の退位を巡る法案は、有識者会議が再開されての議論の後、4月下旬に最終提言がまとめられ、政府が5月の大型連休後に特例法案を国会に提出する段取り、と報じられています。そして、この国会で法案が成立すると、来年の半ば頃に新元号が発表され、その後、天皇陛下の退位、皇太子さまの即位が行われ、2019年1月1日に、新元号が適用されるのではないかといわれています。ご高齢の天皇陛下、皇后陛下には、少しでも早く、お気持ちの休まるようにして差し上げたいと、多くの国民が思っています。

今後もスムーズに進められ、合わせて合意された皇位継承のために女性宮家等の検討を速やかに必ず行ってほしいと考えます。

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