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日本人の感性はガラパゴス化している

海外に長く居住している私にとって、日本に来てもっとも不便かつ不愉快な事は、バスや電車の中で携帯電話の通話が出来ない事です。今日の午後、30代前半のIT企業の経営者と話した時に、彼も「電車の中で携帯電話を話している人には違和感があります」と言うのを聞いて、なるほど現在の日本人の感覚とはそうなっているのか、と認識した次第です。

この酷い日本の状況で香港・中国・フィリピンの例を出したので、日本を除くアジアだけの話しと勘違いした方がおられたかもしれませんが、北米やイギリスを含む欧州も状況は同じで、電車やバスの中で携帯電話で話す人を不愉快だなんて言う人はいません。日本人はそんなに合理主義的になれないので、というコメントを頂きましたが、フランス人やイタリア人は文化と伝統を重んじる国柄ですので、合理主義うんぬんとも関係ないかと思われます。

バスや電車の中で携帯電話で話す人を「違和感がある」という感性は、推測するに、この社会が人工的に醸成した感覚かもしれません。車内で大声で通話する人を「不愉快だ」と言う乗客が現れ、それが表に出て空気になり、みなが空気を読むようになった結果、車内の状況にかかわらず通話しない事が不文律となり、それを無視する人の為に電車やバスの会社が規則にしていまったのではないでしょうか。それが長く続いた結果、みなが「違和感」を当然のものと思い込むようになった、という流れがあったのかと推測します。

その状況証拠といえるかもしれませんが、成田から上海に着いた飛行機に乗ってた日本人の乗客が、空港ターミナルバスに乗ったとたんに携帯電話で通話を始める光景を何度も目にしました。車内で通話しない事が本当に「日本人としてのマナー」であるならば、外国へ着いたとたんにマナーを捨て去るというのはどうなのでしょうか?こう考えると、車内の通話に違和感を持つ感性は、日本人として大切にするべき文化というよりは、単にガラパゴス化しているだけなのかと感じる次第です。

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