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ITエンジニアのコミュ力

IT業界に長く生きていると、様々なタイプの人に出会います。

コンピューターに向かい合う業界なので、技術に詳しい人が多いと思いきや、「技術的なことは大してわかりません」という人も数多くいました。そうした人はコミュニケーションスキルに長けた方が多く、ユーザーとの接点も多いため、クライアント側からは頼りにされます。

一方で、コミュニケーションベタが理由で、優れた能力を持っているのに「この人は頼りにならない」とネガティブなレッテルを貼られることもあります。「自分の理解できない説明ばかり」「知りたいことにピンポイントで答えてくれない」などの不満から、クライアント側で評価は低く、これが相手との信頼関係を損なって、本来は不要なコミュニケーションをどんどん求められるという構図に陥ります。

スキル本位のギークな世界であるはずが、「コミュニケーション」というスーツの世界に浸食されている状況を憂うITエンジニアは多いかもしれません。だったら、スーツの世界の武器を1つ手に入れてみればよいだけの話です。人と人とのコミュニケーションも、アプリ間のインターフェースと本質は変わりません。許可されているコマンドとオプションの数が多いだけです。

コミュニケーションのコマンド&オプションのバリエーションを覚える近道は、具体的なやりとりをたくさん見聞きして経験値というか熟練度を増やすことです。日々の仕事の中で経験してもよいですが、典型的なパターンを本から学ぶのも効率的でしょう。

私の手元にある『ITエンジニアとして生き残るための「対人力」の高め方』(日経BP社)では、次のケースが列挙されています。バッドケースとグッドケースが両方示されているので、理解しやすいです。

・相手のことは聞いてみなければわからない
・お客様のビジネス全体を意識して会話する
・自己満足の提案書を作らない
・聞き手を意識して話す
・相手が知りたいことに焦点を当てる
・相手が本当に知りたいことを考える
・「わかった気」にならずにもっと掘り下げる
・相手の事情も考慮して進め方を検討する
・相手の気持ちにも配慮する
・どうすればできるかを考えてみる
・何事も「自分ごと」で考える
・相手が受け入れやすい言い方をする
・相手が判断しやすい根拠を示す
・話しかけやすい人になる
・共感したうえで相手に考えさせてみる
・仕事の目的や全体像を伝える
・相手の「やる気のもと」を理解しておく
・相手が動きたくなる以来の仕方を考える 等

この本に謳われている『「他人ごと」を「自分ごと」にする』という姿勢は、ギーク・スーツ問わずに共通する必須のコミュニケーションスキルです。相手の状況を察して「自分があなたの立場にあったらこうします」という意見を持っている相手だからこそ、信頼を獲得することができるのです。

こうした事例を手元に置いてイメージトレーニングすることは、スーツの上を行くギークになる近道になるでしょう。

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