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デフレと金融緩和 ~「フロントランナー」から「周回遅れランナー」になった日本

「1990年代半ばから、日本は30年もの間、デフレと異例の金融緩和が共鳴する世界の先頭を走ってきた。風向きが変わるとき、もっともきつい逆風を最初に受けるのも、先頭ランナーの宿命なのだろう」(11日付日経電子版 「消えた『マイナス金利』、脱デフレの先に待つ憂鬱

よくもまあここまで都合よく脚色できるものだ。

日本が「デフレと異例の金融緩和」で世界の先頭を走ってきたのは、世界で最も景気が弱かったからだ。

そして「もっともきつい逆風を受ける」ことになるのは、30年経った今でもデフレから脱却出来ていないなかで金利上昇圧力を受けるからだ。

2月のEUの消費者物価が前年同月比2.0%上昇し、2013年初め以来、4年ぶりの高水準を記録。2%をやや下回る水準というECBの中期目標も上回割ってきたことで、ECBが債券購入プログラム終了前の利上げがあり得るかの検討したことが報じられている。

これに対して、日本のCPIは13か月ぶりにプラスになったところ。そして日銀はまだ追加緩和が可能だと寝言を言い続けている。

現状の日本は「デフレと異例の金融緩和が共鳴する世界の先頭ランナー」ではなく「周回遅れの落ちこぼれランナー」だという現実を直視しなければならない。

日銀や専門家が考えるべきは、追加緩和やマイナス金利政策の深掘りが可能かといった不毛な議論ではなく、なぜ「フロントランナー」であったはずの日本が「周回遅れの落ちこぼれランナー」になり下がったのかということだ。

そうすれば自ずと追加緩和やマイナス金利政策の深掘りが必要かどうかの結論は出てくるはずだ。

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