- 2017年03月11日 20:51
上手にスマホ写真を撮る28の方法
お金をかけずに撮影の質を向上するコツとは
――筆者のジェフリー・ファウラーはWSJパーソナルテクノロジー担当コラムニスト
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もうすぐ春の行楽シーズン。ご存じの通り、それはひどい写真があふれる季節でもある。正直言ってあまり感動的ではない夕日の風景写真。薄暗いレストランで友人との会食を撮った一枚は、まるでアライグマが食べ物をあさる現場を押さえられたかのようだ。
スマートフォンのカメラの性能に不満をこぼす人は多い。だから機種をアップグレードしたいと言う。私は黙ってうなずくが、実のところ、全てがカメラの問題というわけではない。驚くべき最新機器に大金をつぎ込むのも手だが、今すぐ費用ゼロで写真の質を向上させる方法がある。
28のシンプルな方法をまずはやってみよう。
1.どの写真にもコメディードラマ番組の白昼夢シーンのような「光のにじみ」があるとしたら、あなたのレンズは汚れている。時々このべたつきを拭き取ろう。
2.小さな子供はじっとしていない。それでも跳ね回る瞬間をスナップに撮りたいなら、大量の光が必要だ。ブラインドを開け、照明をつけるか、フラッシュをオンにしよう。

日没時は夕日を撮るのに最悪のタイミング(これは悪い例)
3.日没ぴったりは夕日を撮るには最悪のタイミング。30分前か30分後に来て、色鮮やかなドラマの瞬間を捉えたい。
4.これは実話だ。セルフィースティック(自撮り棒)の使用中に死亡する人は多い。ウィキペディアにも書いてある。「セルフィーばか」になるなかれ。
5.フラッシュをたくのは、水族館でも(100%反射して魚は写らない!)ロックコンサートでも(ステージは遠すぎる!)反則だ。あなたのスマホをトイレに沈める罰に値する。
6.もしスマホのカメラ機能に免許証があれば、次のテストを行いたい。被写体をタップし、小さいボックスが画面に現れるのを待つ。指を上下にスライドして明るさを調節する。
7.居合わせた旅行者の写真を撮ってあげるのは神聖な義務だ。後ずさりはしないこと。笑顔を浮かべる旅行者が棒のように小さくなる。一歩前に出て、顔を大きく撮ろう。
8.誰かの顔を下方から撮影して二重あごになるようにするのは、一種のネットいじめだ。
9.被写体の頭の後ろから光を当てると、きれいな写真が台無しになる。撮る向きを逆にするか、明暗のバランスを取るHDR(ハイダイナミックレンジ合成)モードで撮影を。
10.ディナーの写真をとっても構わないが、スペシャルな料理に限定しよう。例えば線香花火がぱちぱち燃え、あなたの名前がブルーの砂糖菓子で書かれている誕生日ケーキとか。

被写体をタップし、小さいボックスがポップアップしたら、指を上下にスライドして明るさを調節
Illustration: Ivar Dameron/The Wall Street Journal
11.iPhoneの 6s以降のモデルなら「Live Photos(ライブフォト)」機能を使おう。子供でもペットでも祖父母でも、静止画にちょっとした動きがつくと10倍楽しくなる。フェイスブックや「iMessage(アイメッセージ)」で共有も可能。
12.スナップ写真は、バースト(連写)モードを使ってシーンごとに複数枚を撮影しよう。フィルムを使い果たす心配はない。そうすればママが目をつぶっていない写真が最低1枚はあるはずだ。
13.ど真ん中に被写体がある写真はつまらない。片寄った構図にしよう。大切な人やお城、虹を中心から少しずらすと良い。
14.写真を撮る前に息を吐き出し、肺を空っぽの状態にする。最も姿勢が安定するからだ。または岩にカメラを立てかける。私の父は「一脚」を持ち歩いていた。つまりステッキだ。
15.雲が出ることを祈ろう。ファッション写真の撮影に使う銀色のアンブレラを巨大にしたようなものだ。まんべんなく光が当たり、特にポートレート写真に効果的だ。

キューバで撮影したこの写真のように、最も興味深いものをど真ん中からずらす構図も試そう
Photo: Geoffrey Fowler/The Wall Street Journal
16.夜間はフラッシュをたくと人間が悪霊のように写る。一方、晴れた日中はフラッシュによって顔面の影が目立たなくなる。
17.アプリを使った加工は写真撮影における整形手術だ。見ればすぐ分かる。
18.「インスタグラム」でハート(いいね)を50個獲得した人は、スマホをかなり長時間いじっているはずだ。もう本物のカメラやレンズにアップグレードしてよい頃だ。
19.人物のない風景写真はぱっとしない。圧倒的な景観にうっとりしているなら、先人の教えに従い、手前3メートルほどの距離にいる見物人を写り込ませて、臨場感を出そう。
20.良いカメラを購入する理由:大型センサーとレンズがあれば、光の条件が悪くても撮影できる。面白いことはそういう場所で起きるし、背景をぼかし奥行きを出すこともできる。

カメラ関連機器は軽量化と多様化が進む
Photo: Emily Prapuolenis/The Wall Street Journal
21.ゴープロのウエアラブルカメラは冒険を楽しむ休暇にぴったりだが、うっかり海に落としやすい。私はもう4個紛失した。カメラが沈まないようフロート装置をつけ、WiFi経由で毎晩、ゴープロのクラウドサービスに映像をダウンロードすること。
22.デジタル一眼レフカメラは多くの場合、必要ない。最新コンパクトデジタルカメラが変わらない値段で買える。ソニーのRX-100 V は1000ドル(約11万4000円)で素晴らしい写真が撮れるが、首から下げる必要はない。
23.休暇写真はオリジナルの場所から離れれば離れるほど色あせる。だから旅行を楽しんでいるうちに分類し、編集し、共有すること。
24.写真撮影が目的の休暇ならSDカードリーダーを用意し、写真をスタンドアローン(独立型)機器からタブレットやスマホに移す。次にアドビのモバイル向け写真編集ソフト「フォトショップ・ライトルーム」で編集する。デスクトップ版とセットで利用料は月10ドル。おまけにフルサイズの画像ファイルをクラウド上にバックアップできる。
25.未来からやって来た人のように振る舞いたい? サムスン電子のVR(バーチャルリアリティー)対応360度カメラ「Gear (ギア)360」を手に入れよう。写真はフェイスブックで共有できる(VRヘッドセットは不要)。
26.撮影用ドローンはほとんど購入に値しないが、DJIの「Mavic Pro(マビックプロ)」(1000ドル)は別。ただし、衝突回避システムはあるがいずれどこかにぶつかるだろう。
27.ドローンを使いたい? ビーチでくつろぐ人々を「空飛ぶ芝刈り機」のようなカメラで怖がらせないように。
28.金に糸目をつけなければ、筆者の目下のお気に入りはキャノンの「EOS 5D Mark(マーク) IV」(3500ドル)と、シグマの35ミリレンズ(900ドル)。もっとぜいたくな製品を望むなら、レンズ一体型コンパクトカメラ「ライカQ」(4250ドル)だ。
- ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)
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