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クロネコが叫ぶ暮六つ時の経済

クロネコとは言わずと知れたヤマト運輸のこと。その猫がついに悲鳴を上げ、宅急便のサービスと料金の見直しに着手した。宅配便の先駆者であり、顧客のためのサービスを徹底してきたものの、限界のようだ。

要するに猫の手というか人手が足りない。アマゾンに代表されるネット通販が急増しているためだと報道されるが、より根っこには日本の人口の老齢化と減少がある。

京都の街中をネコが手押し車を使って荷物を運んでいる。最近は女性が目立つようになった。そこまでして人手を集めようとしているものの、それでも配達しきれなくなったのが実情のようだ。

少し調べると、宅配便の業界は次のようになっている。

10年前との比較で、宅配便の個数は年率2.8%で増加してきた。そのうち、ヤマト運輸が扱う個数の増加率は年率4.8%である。宅配便の業界においては、2010年、ペリカン便の撤退があった。2013年、飛脚便はアマゾンとの契約を原則として打ち切ったらしい。このため、クロネコのシェアが上昇し、10年前の40%前後から、2016年には約48%に達した。

経済学的には、大きなシェアを確保した企業には独占的な利益が舞い込む。しかし、クロネコの場合、業績アップに結びつかず、むしろ圧迫要因となっている。人件費の増加である。しかも、そこまでして人手を集めても、これまでのサービスが維持できなくなっている。

今後、この人手不足の問題は宅配便の業界以外にも広がるだろう。3Kと言われる業界に波及すること、必然である。

僕がよく引き合いに出すのはタイの実情である。道路工事、排水周りの工事はタイ人自身ではなく、ミャンマー人がやっている。

日本でも多少はそうなっている。山を歩いて工事現場にさしかかると、異国人をよくみかける。外国人労働者に対する規制があるため、おおっぴらに雇えないだけである。とはいえ、日本が移民を受け入れるのか、受け入れるべきかと言えば、いずれにしても無理だろう。一般論として、異国人に対する差別意識が根強いから。

今回のクロネコの悲鳴は、日本経済が人口面で日暮れたことを示唆している。これからどっぷりと日が暮れていくだろう。

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