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なぜ小田原市役所には自浄能力がないのか

不適切ジャンパーで訪問84% 生活保護職員ら(毎日新聞)

 神奈川県小田原市の生活保護業務を担当する職員が不適切な文言の入ったジャンパーやグッズを作製していた問題で、同市は28日、「生活保護行政あり方検討会」の初会合を開いた。会合では、ジャンパーが作製された2007年度以降の生活保護担当職員やOB職員を対象にしたアンケート結果が公表された。

 アンケートでは、ジャンパーを着用して受給者宅を訪問したことがあるかを尋ねたところ、「ある」と答えた職員の割合は07年度が56%、翌年度以降が84%に上った。グッズなどを作製した意味合いについては「連帯感、結束力を高めるため」との回答が最も多かった。一方、一般職員向けに生活保護を担当する課についてのイメージや配属希望などに関して質問したところ、多くの職員が希望していないことが分かったという。

 この問題は1月にも取り上げましたが、その後の展開はどうでしょう。小田原市側は職員を処分しないと発覚して早々に宣言するなど、全く反省の色が見えなかったわけです。そして1ヶ月あまりが経過して、検討会の「初会合」が開かれたことが伝えられています。なんでもアンケート結果が公表されたとのこと、これが「アンケート」すなわち「自己申告」で良かったのかどうか、疑問に思わないでもありません。私だったら、言い逃れが出来ないよう第三者による捜査が必要、と考えますね。

 小田原市役所では生活保護受給者を罵倒、威嚇する文面(新聞報道では「不適切」で済まされるようですが)の書かれた各種グッズが職員によって制作、頒布されていたわけです。生活保護受給者宅を訪問する際に着用するジャンパーの他、マグカップやマウスパッドなども作られていたとのこと、人事異動の際の記念品に使われることもあったそうです。決して生活保護に携わる担当者だけの「秘密の」グッズではなく、小田原市役所内で公然とまかり通っていたことが、よく分かります。一部の「問題のある職員」による暴走ではなく、「市役所ぐるみの」蛮行であることは否めないでしょう。

教師がクラスの「いじめ」への対処を誤ってしまう理由。(Books&Apps)

 あとね、と彼は言いました。

「いじめってクラスの雰囲気が悪くなる、みたいに思ってる人多いでしょ」

「うん」

「あれウソ。少なくとも教師の側から見ると、むしろいじめがあった方がクラスの雰囲気がよく見えたりする」

「え」

「いじめてる側、あるいはいじめを黙認してる側からすると、少なくとも主観的には「共通の敵」に対して結束してるわけでしょ。いじめの声だって、表面的には「笑いが絶えない明るいクラス」に見えたりするんだよ。

だから、教師がちゃんと見てないと、「いじめが発生してるクラス」を「仲良く協調出来ているクラス」に誤認したりする。ヘタをすると、いじめられてる子を先生まで異分子扱いしたりする。それでいじめられてる子はますます絶望する」

 ……で、この辺は納得のいく話と言いますか、むしろ学校に限らない話と思えるわけです。普通の会社でも、いつも陰口で盛り上がっている仲良しグループはいますし、それで「チームワークが出来ている」と上長から評価されていたりするのは珍しくありません。小田原市の場合も然り、「連帯感、結束力を高めるため」との言い訳が発覚当初から繰り返されてきましたが、これはまさに上記引用の構図と変わらないものです。生活保護受給者、貧困者への憎悪によって小田原市役所は結束していた、その憎悪による偽りの連帯感を小田原市役所は公認してきたのだ、と言えます。

 ヘイトグッズの制作は2007年から、つまり10年近く続けられてきました。外部の報道機関によって全国に晒されるまで、小田原市の職員は誰も疑問に思わなかったのでしょうか。良心のある職員が在職していれば内部通報の一つくらいはあっても良さそうなものですが、そうならなかったのはやはり、「市役所ぐるみ」であったからなのかも知れません。まぁ生活保護受給者を罵倒し、不正な受益者であるかのような偏見を振りまく、そうした言動によって喝采を浴びてきた政治家も普通に存在します。生活保護受給者に向けられたヘイトスピーチを当たり前のように受け入れてきた人は、小田原市役所で行われてきたことを疑問に思う頭など持っていないのでしょう。

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