- 2011年09月16日 13:30
橋下・維新の会の教育基本条例案に、橋下府知事肝いりの委員を含め教育委員全員が総スカン
橋下徹知事と「大阪維新の会」が府と大阪市の9月議会に提出を予定している「教育基本条例案」について、定例の大阪府教育委員会会議がさきほど開かれました。
この中で、「百ます計算」で知られ、学力向上を掲げる橋下知事の要請で教育委員に就任した陰山英男委員(立命館大教授)が、
「教員の管理を強化すれば現場がよくなるという発想は根本から間違っている」
「この条例で大阪の教育がよくなるとは思えない。学力は上がってきているのに、今まで作り上げてきたものを自分たちで壊すことになる。耐えられない」
として
「(可決されれば)辞めますよ」
などと激しく反発しました。
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このほか、意見表明ができない府教育長の中西正人氏以外の5人の教育委員全員が
「ものすごく乱暴」
と批判し、
「この条例ではやっていけない。総辞職するしかない」
とまで言って、反対の姿勢を示しました。
約90分の話し合いのうち、大半が条例への反発と疑問で占めたということです。
そう、橋下・維新の会のやりかた、制定した条例、制定準備段階の条例、すべてが乱暴の一言です。
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教育委員の反発ももっともです。
まともに教育のことを知っている人間なら、この条例ほど、教育の根本にはずれた物はないと感じるのは当然ですから。
橋下さんは何か個人的に教師に恨みでもあって、こんな発想になったのではないかと思うほどです。
橋下・維新の会「教育基本条例」案批判1 教育の基本を外れた教育基本条例 子ども未来法律事務所通信11
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特に異論が相次いだのが、一定の比率の教員に最低評価を行わなければならないなどと定めた管理強化の規定です。
陰山委員は
「あの先生を辞めさせたいといういじめが始まる」
「評価者の方向ばかり向く教員や、一部の保護者とつるむ教員も出てきます。(現場は)むちゃくちゃになりますよ」
などと反対理由を述べ、
「これで学力が上がりますか、先生のやる気が上がりますか」
と訴えました。
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陰山委員と共に橋下知事の肝いりで委員に選ばれた小河勝委員(大阪樟蔭女子大講師)も
「教員を管理し、処罰しようとする視点しかない」
と激しく批判しました。
政治の天才、橋下府知事が力を傾けるべき教育政策は他にあるはずです。
橋下府知事と維新の会は自分たちが教育委員をお願いした方々の意見に素直に耳を傾け、考え直し、ここはこの条例案を撤回して出直すべきです。
そうでないと、橋下知事が去った大阪府に憲法訴訟が起こって次の人が迷惑を受けるだけです。



