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日本で働きたい中国人留学生に専門学校のCG学科が大人気 優秀な学生にカプコンなど50社群がる

日本のデジタルクリエーター系専門学校で学ぶ中国人留学生が増えている。幼い頃から日本のアニメを見て育ったという彼らは、かなり流暢な日本語を話す。日本語はアニメで覚えたというから驚きだ。

2月27日放送の「とくダネ!」(フジテレビ)が、そんな留学生たちに密着。就活生が自ら企業にプレゼンするイベントでは、ゲーム大手のカプコンはじめ、50社もの企業が1人の留学生に集まる場面もあった。(文:okei)

中国で大学を卒業・就職してから留学する人まで

アニメやゲーム制作技術の専門学校・HAL東京(東京・新宿区)のCG学科では80人中20人が中国人留学生だ。人気の背景には、日本のアニメや漫画に幼いころから親しんで来て、日本でアニメ制作やゲーム開発に携わりたいと夢を抱く若者が多いことがある。

「日本の企業に入りたいです」と語るCG学科2年の劉さん(26歳・男性)は、学費と家賃は親から出してもらっているが、飲食店でアルバイトしながら生活費5万円で暮らしている。

他にも、中国で大学を卒業・就職を経て留学した女性など、多くの学生が夢をかなえようと留学した経緯を語る。中にはアルバイトもせず、ずっと勉強漬けの人も。皆一様に留学を許してくれた家族の期待に応えようと熱心に勉強しており、将来は日本での就職を希望していた。

そんな中、多くのゲーム会社やデジタルコンテンツ制作会社を招いての「就職作品プレゼンテーション」が学内で行われた。劉さんは、3DCGで制作した自画像で臨んだところ大好評。個別ブースで説明する横では、他社の担当者が順番待ちまでして注目し、「結果的には約50社が訪れる大盛況」と番組は伝えた。

作品だけではなく「コミュニケーションを取れることが大前提」

ゲーム大手のカプコンの担当者は、劉さんに感心した様子でこう語る。

「同じことをしているクリエーターとしては、尊敬し合えるかもしれないですね」

他にも、「2年とは思えないぐらいのレベルに達しているという印象を受けました。(クラフト&マイスター)」「びっくりしたというのが正直な感想。うちの会社を選んでくれたらいいなと。(アートディング)」など、絶賛が相次いだ。

また、高い技術はもちろん、最近の就活でよく話題になる「人柄」について言及する担当者たちもいる。

「昔は技術寄りの人を多く採っていたが、最近は『人とコミュニケーションをちゃんと取れるのか』が大前提」
「話しやすそうだな、話が苦手そうだな、というのは見ます。作品だけ見ている訳じゃないです」

劉さんの熱意や、人当たりの良い話しぶりが高評価につながっていたということだ。技術力と共にコミニュニケーション能力まで高いとなれば無敵だろう。優秀な人材が日本に来てくれるのは結構なことだが、ただでさえ狭き門が更に狭くなることに複雑な心境にもなる。しかしこれは、留学生であろうとなかろうと、熱心に勉強して実力をつけた人が認められるという、あるべき姿なのだ。

日本語習得にしても、アニメだけで覚えたということはなく、猛勉強したということだろう。入学要綱を見ると、日本語を完璧にマスターしていることが前提条件だった。留学生の存在によって、日本の学生が前向きに学ぶ良い刺激になればと思う。

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