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バフェット氏「株主への手紙」5つのポイント

 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は25日、自らが率いる投資会社バークシャー・ハザウェイの株主に宛てた毎年恒例の手紙を公表した。その中で示されたバフェット氏の洞察、忠告、意見には世界が耳を傾けている。2016年を振り返る「オハマの賢人」からの手紙に記された5つのポイントを以下に挙げる。

1.米国は今もなお偉大


 バフェット氏は、最近の政局混乱にかかわらず米国と米経済の将来に対する信頼は揺らぎはないと強調し、何世紀にもわたって移民が国の発展に寄与してきたと指摘した。「米国人は人間の知恵や市場システム、才能ある野心的な移民の流入、法の原則を融合させることで、祖先の夢を超えるほどの豊かさを実現した」としている。

2.バフェット氏の勝算は高い


 バフェット氏は07年、向こう10年間のリターンはS&P500種指数に連動する手数料の低いファンドがヘッジファンドを上回るとみて、S&P500種指数連動ファンドを買ってヘッジファンドを売る100万ドル規模のポジションを構築した。バフェット氏と反対の相場観を持っていたプロテージュ・パートナーズはヘッジファンドに特化した5つのファンドに投資した。こうしたファンド・オブ・ファンズでは、ファンドそのものと個々のヘッジファンドとで二重に手数料がかかる。バフェット氏は手紙の中で、07年以来のリターンを比べると、現時点でこの5つのファンドのうちS&P500種指数連動ファンドを上回っているものは一つもなく、ほとんどのファンドは大きく水をあけられていると明らかにした。この投資戦略の目標期限である17年12月31日時点で同氏が勝利を収めることはもう「確実」と宣言している。投資で得た利益は慈善事業に寄付される。

3.パッシブ運用にこだわる


 バフェット氏は自身の運用戦略を念頭に、インデックスファンドを使ったパッシブ運用の有用性を改めて主張し、ほぼ全ての投資家にとって(他の運用戦略よりも)はるかに良い選択肢だと述べた。パッシブ運用はここ数年で大流行するようになったが、こうした流れに乗り遅れている年金基金などの主要投資家は余分な手数料やリターンの低迷で数十億ドルを失っているとバフェット氏は言う。

4.バンカメを称賛


 バフェット氏がバークシャー・ハザウェイが保有する株式やポジションの詳細を明かすことはあまりないが、手紙の中でバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)の自社株買いを称賛した。バンカメ株は割安だったと指摘する同氏は、配当が増えれば保有しているバンカメの優先株を普通株に転換する考えを示している。これがいかにも同氏らしい「買い」のシグナルであることはほぼ明白だ。

5.「永久」の意味は「長期」


 バフェット氏は一つの株式を保有する目標期間を言うときに「永久に」という表現を使うことが多いが、手紙の中で、実際には売却という選択肢を常に維持していることを明らかにした。「私の目が黒いうちは売るつもりのない株式をバークシャーが保有していることは事実だ」が、「バークシャーが市場で売買できる証券を全て永久に保有すると約束したことは一度もない」としている。

By ERIK HOLM

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