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シリア北部の駆け引き

シリア北部では、al bab 奪還作戦もほぼ終了し、今後の対IS戦闘の最大の焦点がラッカ攻略問題に絞られてきたように思いますが、この作戦へのクルド勢力YPGの参加問題で、トルコとYPGは正面から対立しており、中に立つ米国はどうするつもりでしょうか?

それはともかく、下記の通り、現地での動きも激しくなってきました。

アラビア語メディアとhurryuiet net から取りまとめたところ、次の通りです。

・al qods al arabi net は、米中東軍作戦本部長(と訳すのでしょうか?)が24日、秘密裏に北シリアを訪問し、民主シリア軍幹部等と会談したと報じている。

これは民主シリア軍報道官が明らかにしたところで、トランプ政権誕生後初の米軍責任者の北シリア訪問の由。

同報道官は、訪問は非常に意義があり、米側は民主軍に対する支援を継続すると表明し、米司令官は今後ますます密接な連絡と、、重兵器の供与も含めての支援を検討するとした由。

彼はさらに、米側はmanbij に対するトルコの攻撃に反対で、民主軍を守るとの立場を堅持したとして、民主軍の支配地域を通ってのトルコ軍および自由シリア軍のための回廊の設立は一切話が出なかったとした由。

http://www.alquds.co.uk/?p=679758

・他方、トルコ国防相は。米国防長官との間で、ラッカ作戦について詳しく検討をし、ラッカの住民の90%はアラブ人で、その解放にクルド勢力が加わるのは、将来の同地域の不安定化の原因を作るものであると説明し、ラッカについてもイラクのモースル方式(具体的には何位を言っているのか不明だが、アラブ人部隊が基本的に攻撃の主力となり、それを有志連合やトルコが支援するということか?)を採用するように働きかけたと語った。

また自由シリア軍は、トルコが訓練等したものだが、al bab 解放作戦で実戦で鍛えられ、十分ラッカ解放作戦を担えるものになったと指摘した由。

国防省は、トルコ兵士の参加は少数となることを想定しているが、地上部隊の派遣はred line ではないとして、その可能性を否定しなかった

・イラクのクルド自治区のばるざーに議長は今週トルコを訪れたが、26日にも再度トルコを訪問し、エルドアン大統領以下と会談することになっている。

その最大の議題は、イラクのモースル作戦及び今後始めるべきラッカ解放作戦である。

この会談ではペッシュメルガ(クルド自治区の民兵)とトルコ兵に訓練されたシリアのクルド民兵(rojava peshmaragas と呼ばれている由)の参加問題が議論されるであろう由

(同じクルド勢力といっても、クルド自治区と、トルコのPKK及びその派生であるPYGとの関係は微妙で、トルコとしてもクルド勢力のラッカ作戦参加反対といっても、YPGではないペッシュメルガ系統であれば有効勢力とみなしている模様)

http://www.hurriyetdailynews.com/rojava-peshmargas-in-syria-offensive-on-barzanis-agenda-in-turkey-visit--.aspx?pageID=238&nID=110157&NewsCatID=352

http://www.hurriyetdailynews.com/ankara-suggests-mosul-model-for-raqqa-operation-.aspx?pageID=238&nID=110156&NewsCatID=352

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