記事

自己愛性パーソナリティー障害 有効な治療のない精神疾患の問題 教育、社会の改善

津久井やまゆり園事件の犯人の診断が出たようです。(元職員「自己愛性パーソナリティー障害」と鑑定)精神科は専門ではありませんので判りやすい解説を乗っけておきます。

ここで考えて欲しいことは、一度この犯人は措置入院されていることです。この自己愛性パーソナリティ障害ではとても珍しいことだと思います。

10年前ぐらいの経験ですが、 パーソナリティ障害の患者さん(ここまで細分化されていない時期)の患者さんを精神科に出しても、精神疾患ではありませんと返されたことがあります。精神科ドクターから有効な治療法がなかったから大学病院で扱わなかったと後で聞きました。そうタチの悪い性格みたいなものでした。

鑑別診断として下記が書かれています。

>反社会性パーソナリティ障害 法律や他者の権利を露骨に軽視します。
>妄想型統合失調症 明らかな妄想があります。
>境界性パーソナリティ障害 患者の示す感情と不安定さはずっと強烈です。
>演技性パーソナリティ障害 より感情を表に出します。

統合失調症と診断されていたんでしょうか。反社会性の部分もあったのでしょうか。精神科の診断は正直難しいです。

また治療においては

>治療の進展のためには患者が自己愛と決別する必要がありますが、そのため治療はかなり困難です。
というか有効な治療はまだあまりないようです。それゆえか年齢を重ねると自然に改善するという記載が多いです。

また数年前治療に協力的でない患者もいました。精神科が一生懸命介入してくれたのですが、本人が精神科の治療介入を頑なに断りとても苦労したことを思い出します。そう患者さんの侵されていない部分の意志がはっきりしているので人権上難しいんですよね。

>発達早期における拒絶や喪失によって母親からの共感を受けた経験が乏しいことが関連

上記が原因として推定されています。しかし性格が悪いから殺人が許されるものではないことは明らかです。そうするとこのような犯罪を起こす人間を減らすためにはやはり教育の改善しかありません。

今回の裁判において責任は問えるということで起訴が予定されています。この分野の患者さんの犯罪の扱い方は今後においてとても重要なものとなるでしょう。

根拠のない免疫治療を行っている病院のCMがどうしてもブログ画面に出てしまっているようです。全く関与していませんし、彼らの治療を基本否定していることを念のため書かせていただきます。

あわせて読みたい

「精神疾患」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    BLOGOSサービス終了のお知らせ

    BLOGOS編集部

    03月31日 16:00

  2. 2

    なぜ日本からは韓国の姿が理解しにくいのか 識者が語る日韓関係の行方

    島村優

    03月31日 15:41

  3. 3

    「いまの正義」だけが語られるネット社会とウェブ言論の未来

    御田寺圭

    03月31日 10:09

  4. 4

    カーオーディオの文化史 〜ドライブミュージックを支えた、技術の結晶たち〜

    速水健朗

    03月30日 16:30

  5. 5

    BLOGOS執筆を通じて垣間見たリーマンショック後10年の企業経営

    大関暁夫

    03月31日 08:27

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。