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「フリーランス」は荒野で戦う姿勢が不可欠ですよ

 久々に早起きでして、ひと仕事を片付けることができたので、さっくりと『弁護士ドットコムニュース』で5回に分けて連載されていた「フリーランスの光と影」の感想を記しておきたい。

 「会社勤めはイヤ」自由な働き方の裏側にある厳しい現実【フリーランスの光と影・1】(弁護士ドットコム)

 まず、大前提としてフリーランス=個人事業主という働き方は、「労働者」にあてはまらないため、労働法が適用されない。例えば、いつ・どこで仕事をするのか自分で決められるということは、使用従属性における「勤務時間、勤務場所の規律に従っている」ということに当てあはまらないことになるし、成果報酬だった場合、報酬が労務に対して支払われるというのに外れている。このあたりは連載の5回目で今泉義竜弁護士が解説している(参照)。

 私Parsleyの場合だと、2010年に勤めていた会社を解雇になって、なし崩しにライター業をするようになったというのが実際のところだった。最初の頃は転職活動をしていたけれど、150件以上面接して内定に至ったのがゼロという状態で心が折れた(摂エントリー参照)。そうこうしているうちに心身ともに身体を壊したし、普通に満員電車に乗って通勤する体力に自信が持てなくなっていった。
 一方で、幸運なことに「書き物」のお仕事は切れ目なく各方面から頂けるようになった。正直、メンタルが万全でない中で不安定な収入、不規則な生活になるというのも良いことではないと分かっていたけれど、当時の自分には選択肢がなかった。選べないとなれば、腹をくくるしかない。今もそうだけど、必死にネタを見つけて書くしかない。

 そんなこんなで、やむを得ずに「フリーランス」になった自分だけど、働き方は気に入っている。身体の調子が悪い時はいつでも横になることができるし、体調が戻ればまた作業に向かえばいい。ちょっと行き詰まりを感じたならば、首都圏から離れて温泉にでも行って、そこで作業する(ついでにネタも拾ってくる)。最近ではしゃかりきに働くのではなく、一日の作業時間をなるべく短く調節することもできるようになった。
 とはいえ、そういう状況もお仕事の発注のされ具合でいつひっくり返るかわからない。だからその時のために準備(もっと言えば貯金)が必要だし、誰からも守ってもらえないという意識は常に必要だ。要するに、「フリーランス」という身分になったからには、荒野で戦い続ける覚悟が不可欠なのだ。ここを理解していないと、上流の発注側に「捕食」されて終わる。

 今後のことを考えれば、一度フリーランスになって実績を重ねて、そこから契約社員なり正規雇用に「戻る」という選択肢も出てくるような労働市場になるべきだと、個人的には考えている。もっと言えば、労働法の外の「荒野」で戦ったということ自体が「評価」の対象になるような社会になると嬉しいなぁ、と思ったりもする。なにせ、リーマンなら確定申告すらする必要がないしね。

 ……と、ここまで書いて今年の確定申告がまったく手付かずだったことに気づいた。こんなこと書いている場合じゃなかったな。そんなわけで、今朝はこの辺で。

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