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可視化に向かうか?

「最悪の事態」危機感にじませる検察幹部ら(2010年9月21日 読売新聞)
 「最悪の事態」「組織の危機だ」。捜査を指揮する大阪地検特捜部の主任検事が、押収した証拠物を改ざんしたとの報に検察幹部らは一様に表情をこわばらせ、危機感をにじませた。

 大阪高検の柳俊夫・検事長は、大阪市福島区の合同庁舎で21日午前11時から会見。「最高検が今後、刑事罰も視野に徹底的に捜査して厳正に対処すると聞いている。大阪高検としても全面的に協力したい」と厳しい表情で話した。

 大阪市内にある小林敬・大阪地検検事正の自宅にはこの日朝、報道陣が殺到。小林検事正は約10分間取材に応じたが、核心部分については「調査を始めたばかりで答えられません」などと繰り返し、迎えの車に乗り込んだ。

 最高検幹部は「事実とすれば、我々の組織にとって最悪の事態」と顔をこわばらせた。前田恒彦検事(43)が以前在籍した東京地検幹部は、「特捜部の危機だ。証明すべきことを証明できなくするなんて、検事としてあってはならない行為。捜査にかかわった全員が辞表を出すぐらいじゃないと、検察は持たないのではないか」と危惧(きぐ)した。
これを契機に可視化に向かうだろうか。
とにかく、警察、検察は可視化を嫌がる。他の国に比べると相当遅れている部分だ。
このような疑いが出てくると、もはや捜査側がちゃんとやっていることなど信用できない。供述聴取などの捜査段階からすべてビデオを撮るべきだという話になっていくのではないか。

それじゃ、被疑者側の嘘がつき放題というのを心配するのなら、弁護士の接見自体も可視化していいだろう。

どっちも信用できないというのであれば、仕方ないと思われる。

PS
押尾学事件もそうなのだが、検察があるストーリーを描き、それに沿った証言を行う者を選んで調書を作成してしまうという傾向は、実際あるように感じられる。法医学者など、調書を取られる側は、そうした傾向に注意しながら対応したほうがよいだろう。

こうしたことは、改ざんとは違うものの、今回の事件はそうした、検察全体の風潮が影響しているのではないかと感じてしまう。科学捜査の結果など、客観的証拠を軽視しているという点では程度の差さえあっても共通した点なのかもしれない。

JR西日本での日勤教育の結果が、事故につながったのと同様、組織全体のあり方というのも影響している可能性があるので、十分検証されたほうがよさそうだ。

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