- 2017年02月11日 12:21
マジメじゃなきゃだめみたいな空気感を一掃しないと、介護や医療でのリハビリを長続きさせることはできない - 「賢人論。」第32回(前編)上念司氏
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医療とか介護の世界って、真面目じゃなければいけないという風潮がある。楽しく続けるのが大事
上念 もちろん、お年寄りの方にやってもらうのは少しずつ。筋肉がついてくると転倒しにくくなります。加えて、受け身の取り方もトレーニングできていれば、転倒による骨折を減らせるのかなと思います。転倒を機に寝たきりになってしまう方は多いのでね。
さらに言えば、歳を取ったときに転倒しにくい体を作るためには、40代、50代のうちに基礎体力をつけておくことが大事でしょう。自分自身の今の出力のちょっと上をやると、まだ伸びるんです。40代の自分が言うのもなんですが、今の40代の方って若いんですよね。私も、40を過ぎてこんなに筋肉がつくとは思いませんでした。
みんなの介護 元気なお年寄りが増えると、働き始める方も増えるかもしれませんし。
上念 今の60代の方は、昔のその世代の人に比べると若いですよね。ファミレスの厨房やコンビニなどでも働ける方はいらっしゃると思うので。認知症の予防にもいいだろうし。健康でいることは、本人のためになることはもちろん、社会保障費の削減にもつながるでしょうね。
私が思うに、医療とか介護の世界って“真面目じゃなければいけない”という風潮がありますよね。“リハビリ”という型に当てはめてやってしまうと、楽しみながら体を動かしたくてもできない人はいますから。
みんなの介護 長続きさせるコツは、楽しみながらやるということですね。
上念 最近だと、カジノデイサービスがあるでしょ。デイサービスで健康体操をすればチケットをもらえるから、必死になって体操をする人もいる。動機はどんなことでもいいと思うんです。楽しんで何をできるかが大事だと思います。



