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スティーブン・バノンの愛読書

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よって、「第四の節目」は来るかもしれないが、バノンがその設計図を描いているわけではない。ハウとストラウスによれば、退廃期の最大の特徴は「結束」だからだ。

この結束のおかげで、リーダーたちは危機において「独裁的で厳しく断固とした態度」をとることができるようになるというのだ。ルーズベルトはまさにこのような立場をとることになり、国民を働かせるために政府の全権を握ったのである。

ところがこのような結束はアメリカでは長年見られていない現象だ。むしろその反対に、現在の米国社会の分裂は今までに見たことのないほどの状態なのだ。

「第四の節目」で活躍するのはベビーブーマーとミレニアル世代たちである。ブーマーたちは暴挙によってわれわれを紛争に導くイデオローグであり、ミレニアル世代は若き「英雄」という役割を担ってその困難を戦うのである。

危機の「きっかけ」的な出来事が発生すれば、アメリカはストラウスとハウのいうブーマー世代の「老人の守護者」のリーダーの元に団結するという。そしてこのリーダーは、「いかに経済が崩壊しようとも、アメリカン・ドリームが二世代続けて拒否されるような考えに対して激しく抵抗する」ような人物だというのだ。

もしバノンがこの「老人の守護者」のために働いていると考えるのであれば、彼は一つ重要な点を勘違いしている。それはミレニアル世代こそがこの危機からの脱出を主導するという点だ。ところがトランプの考えの中には若者の必要性は考慮されていない。

トランプのメッセージは喪失感のある古い世代に人気があり、そもそもアメリカン・ドリームを追究するチャンスさえ与えられてこなかったと感じている若い世代には届いていない。

2016年の大統領選挙において、選挙に行った若者のほとんどはトランプ大統領に投票しておらず、それ以上の数のミレニアル世代は投票さえしていない。この理由の一つは、トランプが若者に対してほとんど何も公約を提供していないからだ。

その証拠に、七月の共和党大会では青年部代表のアレクサンドラ・スミスが、自分の党に対してこのような状態を警告しており、「共和党は長年にわたってミレニアル世代に対して何もアピールしていいません。わが党はあまりにも老人向けであり、自分たちの価値観を次の世代にアピールするための努力が足りないのです」と説いている。

ハウとストラウスによって示された「」にはアメリカ国民がすべからく合意できるような価値観への回帰が必要となるのだが、ミレニアル世代と共和党(というかバノン)との間の距離はあまりにも大きい。

その理由として、ミレニアル世代というのは米国の歴史の中でも最も多様な集団(43%が非白人)であり、そのほとんどがバノンの人種紛争というビジョンを共有していないのだ。

「第四の節目」には、米国が国内の分裂と外からの脅威に対して結束するというストーリーが描かれている。著者たちはこれが歴史の自然な流れであり、その発生は不可避であると説明している。

ところがメキシコやカナダに対する脅しや、渡航禁止措置などによってわれわれが目撃しているのは、敵の創出であり、しかもこの敵というのは多くのアメリカ人がそもそも欲していないような存在なのだ。

バノンの「4thターニング」に対する信仰は、われわれを結束させるものではなく、分裂させるものだ。これは危険であり、まだ誰も見たことのない現象となっている。

そして当然だが、次に何がやってくるのかは、まだ誰にもわからないのだ。
===

この記事を書くために記者の方は本を読み込んだらしいですが、やや勘違いしているところがいくつかあります。

「これって本当なの?」という人に対しては、この動画も参考になります。

バノンはこの中でも4thターニングについて触れており、「アメリカは現在4thターニングを迎えている、われわれブーマたちはミレニアル世代に富という遺産を残せてやれなかった」などと、完全にこの本から影響を受けた発言をしております。

実際にトランプ政権では今一番影響力が大きいという報道が出てきているわけですから、かなり気になりますね。

ちなみに私が監修した訳本の発売は来月になりそうですが、すでにその内容についてはCDの方で徹底的に解説しておりますので、詳しくはそちらを参考にしていただければ幸いです。

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(車内からの富士山の眺め)

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