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「区民ラスト」だった千代田区区長選挙ー区政と無関係に緑色に染まった千代田区

2月5日に投開票が行われた千代田区長選挙、石川、五十嵐、与謝野の3候補による三つ巴の闘いの末、現職の石川候補が勝利した。投票率は53.67%、石川候補の得票数は16,371票、次点の与謝野候補の得票数は4,758票、五十嵐候補は3,967票であった。石川候補が他の2候補を大きく引き離し、まさに圧勝であった。しかも、今回の投票率は前回よりも10ポイント以上も高くなっているところ、増加した分の票数の多くの部分が石川候補に流れたと言ってもいいだろう。

 もっともこの勝利、厳密には石川候補の勝利ではなく、小池都知事の勝利と言った方がいいだろう。なんといっても石川候補、小池知事との連携、「東京大改革」、そしてシンボルとしての緑、いわゆる百合子グリーンを前面に出して選挙戦を闘っていた。要するにいまだに吹き止まない小池旋風に、後ろ盾を持たない石川候補が上手にというかちゃっかりというか、それに乗っての勝利ということ。大阪でも似たような事があったが、今回はそれを上回っているように思えてならない。

 結局のところ今回の選挙、終わってみて明らかになったのは、区民による区民のための選挙ではなく、小池知事のため、都民ファーストの会のために、「敵」との闘いという場とその「敵」に対する勝利という見せ場を演出し、小池ファン、都民ファーストファンやシンパを心理的に盛り上げるための機会だった、とうことであろう。つまり、小池知事の一人芝居、自主トレであって、代理戦争にさえなっていなかったということ。

 区民も、与謝野候補も、五十嵐候補も、そして自民党都連も、見事にこれに振り回されてしまったわけである。

 小池知事や都民ファーストの会側の事情からすれば、うつろいやすい「人気」というものを今後も持続させ、都議選までその勢いを持たせるためには、適当な「イヴェント」が必要ということなのだろう。今回の区長選、彼らの位置付け、意味づけは、区民そっちのけ、区政そっちのけの、都議選に向けた一里塚、工程表上のマイルストンだったといったところか。

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