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  • ヒロ
  • 2017年02月06日 10:00

何処に向かう小池都政

それにしても週末の千代田区の区長選の結果は小池人気を改めて裏付けた気がします。個人的には現職の区長がどちらに転んでも有利だと思っていましたので結果そのものは想定通りだったのですが、投票率が極めて高く、区民の選挙関心が高まった点に注目しています。投票率が高まったその原動力は小池パワー以外の何物でもないため、票の掘り起こしをしたと考えてよいでしょう。その多くが小池都知事への応援だとすれば恐ろしいほどの人気を維持しているということになります。(但し、75歳の区長はどうなのかなという気がしますが。)

国政の方を思い出してもらうと安倍首相になる前は民主党政権だったこともあり、国民からは強い不満があり、自民党(あるいは安倍首相)には待望論すらあったと思います。同様に都知事についても前3知事が任期途中で降板、特に猪瀬、舛添氏についてはあまりにも中途半端な形で終わったことが印象的でした。その点からも小池体制は都政版待望論を満たしたことで圧倒的支持層を確保したといえるでしょう。

都民ファーストの会から次期都議選に刺客(ヒットマン)を相当数送り込むとされており、最大の注目点は自民党がどこまで議席数を落とすのかに集まります。都民は都政に今、何を期待しているのでしょうか?

「クリーンな選挙」という言葉は選挙カーからクリーンとは言えないがなり立てる定番の選挙演説方針です。小池体制も当然クリーンであるのですが、その上にディスクローズという言葉を載せたのが特徴かと思います。つまり、「政治の見える化」であります。見えてしまうのですからクリーンに違いありません。

但し、見えすぎると収拾がつかないことも当然出てきます。豊洲の地下水の水質問題であります。先日の試験結果がそれまでとまるで水準が違う結果が出て驚きをもって受け止める結果となったのはディスクローズによって審判の下し方がより難しくなったということであります。そしてメディアは主流の声と共に亜流の意見も大きく取り上げます。メディアは一応、公平性を保つ必要があるため、対立するボイスはそれぞれ取り上げる必要があります。ところが読み手はそれを読んでどちらが主流か、読み切れないこともあり、亜流の小さな声を非常に重要な問題だと取り上げることがしばしば生じてしまいます。

豊洲のケースにおいては地下水が口に入ることは「あまり」想定できないのですが、この「あまり」の部分が異様に強調され、都民からは完璧なYES-NOゲームを要求されるのであります。個人的には何度試験をやっても答えが出ない気がします。そして、最終的に豊洲移転を断念する可能性を私は否定していません。

あそこまでケチがついた施設に移ることは「さかな大国ニッポン」においてその評判を世界で落とすかもしれないという声が一層高まるからです。仮に移転にGOをかければ隣国あたりから「日本のさかなは汚染された市場から世界に送り出されている」ぐらいのプロパガンダが発せられることは目に見えています。

小池都知事の手腕については私はまだ懐疑的です。人気があるのと手腕は別です。現時点で小池知事はほとんどが過去の産物の整理と見直しが主で東京に夢を与える新しいものをまだ創造していません。オリンピックしかり、豊洲しかり、電柱しかり、都自民党潰ししかりであります。いわゆる大ナタを振るうというところまでは行っていない気がします。

もちろん、まだ時間が足りないのだろうとポジティブに捉えておりますが、そろそろ小池都知事の本当の能力を見せてもらわないと能力の高いアドミニストレーターの域を出なくなってしまいます。そのためにも次回の都議選で一定数の議席を確保し、小池都政がうまく流れるような援護射撃が出来る体制を整えることは重要でしょう。

「人の芽」とはいつどこで開花するかわかりません。小池さんは国政時代は相当煙たがられた方でしたが、「一国の主」となり、一気に注目を浴びました。また、これが他の道府県議会運営にも影響を与えているのは確かで日本の政治が一歩前進したと評してよいかと思います。

他の道府県知事に対して小池都知事には高い期待があります。それゆえほかの知事と同じレベルの仕事ではダメなのです。圧倒的なリーダーシップと改革精神をもって東京を変えること、そして国政や地方行政にプラス作用を働きかけてもらいたいと思っています。期待しているが故の厳しい言葉です。

では今日はこのぐらいで。

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