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- 2017年02月02日 21:02
【ぶっちゃけトランプ】
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トランプさんに関するこの人の話、腹に落ちました。老舗雑誌The Atlanticのeditor-at large(総合監修者)のSteve Clemons。
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外国特派員協会で行われた会見で何度も「はっきり言いすぎるかなぁ」と気にしながら、次のようなことをぶっちゃけで話しました。
■ トランプ大統領の"対日観"は「ズルをして豊かになった国」 という1980年代の見方のまま。
■12 月の安倍首相の会談ではトランプ側に必死だと思われ、弱腰と受け止められた。
■2月8日の 首脳会談への臨み方は、トランプ的なナショナリズムを露わにしてありのままの安倍首相の姿を打ち出すこと。
■ トヨタへのアドバイスは、"white America"の一部でないことを踏まえて本社を移したテキサスを活用してトランプとのつながりを強調すべき。
以下、印象に残った点を紹介します。
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外国特派員協会で行われた会見で何度も「はっきり言いすぎるかなぁ」と気にしながら、次のようなことをぶっちゃけで話しました。
■ トランプ大統領の"対日観"は「ズルをして豊かになった国」 という1980年代の見方のまま。
■12 月の安倍首相の会談ではトランプ側に必死だと思われ、弱腰と受け止められた。
■2月8日の 首脳会談への臨み方は、トランプ的なナショナリズムを露わにしてありのままの安倍首相の姿を打ち出すこと。
■ トヨタへのアドバイスは、"white America"の一部でないことを踏まえて本社を移したテキサスを活用してトランプとのつながりを強調すべき。
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スティーブ・クレモンズ
2011年からThe Atlanticの総合監修者。ワシントンのシンクタンク、New America Foundation、Japan Policy Research Instituteで研究。 ジェフ・ビンガマン上院議員(民主党)の経済・国際問題担当政策顧問
トランプに4-5回会った印象は、「特に深みない(nothing particularly deep) 」
私の地元はオクラホマ州の田舎町で、親戚100人のうち97人がトランプに投票した。MSNBCなどに出演していることからリベラルと見られがちが、私自身は独立派(independent)である。
3日のマティス国防長期の来日、 10日の安倍首相と麻生副総理のワシントン訪問を前にトランプ大統領と日米関係について考えたい。
<トランプのアメリカ>
トランプは、ワシントンをぶっ潰そうとしている。2007~2008年の金融危機のころにヌクヌクした関係にあったインサイダーに強烈な圧力をかけている。
アメリカ国民、とりわけ中西部の白人は、遠い異国での軍事行動、および身の回りの経済の低迷に疲弊している。
イラクやアフガニスタンで戦ったあと、ヒューレットパッカードなどのメーカーに就職しながら何度も人員削減に合う、というのが"トランプのアメリカ"を支える人々だ。「軍人として戦ったので報われる」というquid pro quo (交換)がないことが不満なのだ。
トランプは今、同盟国に揺さぶりをかけている(a shakedown to allies)。アメリカが相手国に何かやってあげたら、目に見えるベネフィットが欲しいと思っている。つまりmercantilism(重商主義)を重視する姿勢だ。
The Atlanticでは、Obama Doctrineとしてオバマ大統領の外交方針を特集した。 *http://blog.livedoor.jp/kaoriiida/archives/57022750.html
実は、オバマ大統領の世界観とトランプの世界観は似ている。 アメリカの世界への関与を弱めたいのだ。オバマの場合は、「戦略的な抑制(strategic restraint)」に対して、トランプの場合は、「明らかな利点がないと逃げ出す(will run away without a clear payoff)」の違いはあるが。
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<TPP>
アメリカは交渉入りした理由を間違えた。「経済」ではなく「地政学」を理由にした。アジアでの空白を埋めるためだとして、企業ではなく軍関係者が議会をロビーした。新聞の広告も軍関係者が出した。その結果、TPPは「世界への関与のために経済的利益が売られた(economic interests were sold out out to global engagement)」の象徴(poster child)となってしまった。
TPP離脱は、中国に対する贈り物となるだろう。今週に入って、中国と並んで日本が為替操作していると批判した。これらに見られるように、シナジーを考えることがない。だって、合理的な戦略家であれば日本を大切にするはずだ。



