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西アフリカ・ガンビアの「独裁者」はなぜ退陣したか:周辺国による介入の条件

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ガンビア危機のパターンは広がるか

それだけでなく、ガンビアのケースが、他のアフリカの「独裁者」にとって不安材料になるともいえません。

例えば、ジャメ氏が亡命した赤道ギニアでは、1979年のクーデタで実権を握ったンゲマ大統領が現在6期目で、国内の反体制派はガンビア以上に抑圧されており、その首都マラボは世界で唯一新聞スタンドがない首都ともいわれます。しかし、ンゲマ大統領の支配に対して、国際的な働きかけは皆無です。先述の観点からすれば、赤道ギニアがアフリカ有数の富裕な産油国で、難民の輩出などで外国に負のインパクトをほとんど与えておらず、さらに赤道ギニアがECOWAS加盟国でもないないことなどが、その要因として挙げられます。

しかし、これに加えて、ガンビアと異なり、赤道ギニアが石油取引を通じて欧米諸国と友好的な関係にあることと、ンゲマ体制のもとで自由かつ公正な選挙が行われていない以上、ジャメ氏を追い詰めた「選挙で敗れた独裁者が居座る」という構図すら生まれないことも看過できません。

つまり、経済的に富裕で、周囲に「迷惑」をかけず、反体制派を隙なく押さえ込んでいる限り、「独裁者」が国際的に注目されることも少なく、外部からの批判にさらされることは稀なのです。ガンビアのケースは、内外に対する抵抗力の低い「独裁者」の末路を示しているのであり、ジャメ政権の崩壊が、いわばエース級の「独裁者」にとって、深刻な警告になることはないといえるでしょう。言い換えるなら、民主主義が「普遍的原理」として強調されながらも、それが実際には絶対のものでないことを、ガンビア危機の顛末は逆説的に示しているのです。

※Yahoo!ニュースからの転載

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