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温泉で入れ墨がオッケーになる時

温泉に行くと「入れ墨の方の入場はお断りします」という内容の掲示板を見かけることがある。

スーパー銭湯でもこのような掲示を見かけることがある。

ところが調べてみると法律的に「入れ墨の人を温泉に入れてはいけない」と言う決まりはない。

一方、まちなかなどにある公衆浴場にはこのような掲示はない。

それには理由がある。

かつて内風呂が今ほどポピュラーではなかった時代、公衆浴場法という法律に規定があり、行政が料金も決めているこの従来型の「公衆浴場」(は、いわば体を清潔に保つために入らなければならない必要に迫られた浴場だから、入れ墨をしているから入れないとなると内風呂のない人は入るお風呂がなくなってしまう。

ということで従来型の公衆浴場は入れ墨をしていようがタトゥーをしていようが、伝染病などでない限り、入ることができる、というわけだ。

一方いわゆるスーパー銭湯や観光地の温泉などは、いわば娯楽系の温泉とでも言うべきもので、これは誰を入れようが誰を入れまいがその経営者の自由と言うことになる。

しかしながら、この後者の温泉で数年前問題が起きた。ニュージーランド人の女性がその民族特有の入れ墨をしていたのだがその入れ墨を理由に入浴を拒否されたのだ。

入れ墨お断りの根底には入れ墨=反社会的勢力という思想があり、そういう方達と一緒に入浴することになる一般の人たちの気持ちを汲み取ってのものだと言うのはよくわかる。

しかし、反社会的勢力ではなく、民族的なアイデンティティー、あるいはファッションとして入れ墨をしている人も温泉に入らせないということがこれからも続けていいのか、というのがいま政府の中で議論になっているようだ。

外国人に「日本に来てください、温泉に入ってください」と言いながら「あなたは温泉に入れません」と言うのはいかがなものか、というわけだ。

ということで関係の役所が2020年に向けて検討をしているらしい。

これから、「入れ墨お断り」の掲示板がなくなったりあるいは「入れ墨の方はそれを隠すシールをお貸しします」と言った内容に変わっていくかもしれない。

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