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「サイボウズで複業しませんか?」 複業採用のQ&Aを社長に直接聞いてみた

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サイボウズで仕事をするかしないか、というゼロイチでは考えていない

藤村 能光

次の質問は採用戦略について。

「サイボウズは単純に利益、給料が低い会社なので、身の丈に合った報酬では雇えない人材を副業でディスカウントしたり、時間売り的な形で採用したりしたいのだろうと思います」

サイボウズ 青野慶久CEO


うーん……これは否定できないな。それ(報酬のこと)もなくはない、という感じですよね。 ただ今回の複業採用のポイントはそこではなく、サイボウズの理想に共感して、いっしょに実現してくれる人、手伝ってくれる人が増えてほしいという意図です。

藤村 能光


サイボウズにフルコミットしてくれなくても、少しでも力を貸してくれる人といっしょにやりたいと。

サイボウズ 青野慶久CEO


そうそう。1人の人を会社でフルに囲う必要はないと思っていますし、サイボウズの仕事をするかしないかという「0か1か(ゼロイチ)」では考えていないんですよね。 複業であってもそうでなくても、僕はそもそもその人に会社にフルコミットしてほしいとは思っていない。むしろ0.1の割合の人がいてもいい。そういう人がタスクをシェアして、わたしがここまでやりますと言い、ほかの人が助ける。それがチームワークだと思います。

藤村 能光


フルコミットする人の時間や成果の割合を1として、0.1でもいっしょにやってくれる仲間が増えるといいと。

サイボウズ 青野慶久CEO


そういう感じで、その総量が増えていくといいですね。ただ0.1の時間しかコミットしてくれない複業の方が、0.1しかアウトプットを出せないとは思っていません。

藤村 能光


コミットする時間では見ていないと。

サイボウズ 青野慶久CEO


その人は残りの0.9の時間を、会社なり家庭なりで別の仕事をしています。サイボウズとは別の場所で、サイボウズの複業に関するインプットや思考をしてくれているとも考えられる。また、時間的には0.1しかコミットしてくれなくても、その人が0.1以上の人脈をサイボウズにもたらしてくれるかもしれない。 複業ではないですが、サイボウズでチーフブランディングオフィサーをしているプロデューサーのおちまさとさんは、月に数時間しかサイボウズに時間を使ってくれないけど、その時間以上の提案や人脈をもたらしてくれています。

藤村 能光


サイボウズで働きながら、ダンクソフトという会社でも働いている龍太さん(サイボウズ 社長室の中村龍太)みたいなイメージですか?

サイボウズ 青野慶久CEO


そういうイメージです。複業でかつ長期間のコミットとなると、スキルの高いプロフェッショナル人材が想定しやすいかもしれませんね。 けど、今回の複業採用で出しているのは、もっと軽く「半サイボウズ社員になりませんか」ということ。若くてこれからスキルを伸ばしていく人でも、その分給料は安くなるかもしれないけど、それでもいいなら複業にチャレンジしてみてほしいですね。

長時間労働との兼ね合いは? 「本業の時間を短くして複業をするのも1つ」

藤村 能光

長時間労働と複業の兼ね合いについて。辛辣……。

「過労死を問題視しつつ、副業を歓迎している方のアタマの中身を見てみたいものだ(笑)」

サイボウズ 青野慶久CEO


このコメントは、「本業はフルタイムで働き、本業以外の空いた時間で副業をする」という前提があるのかもしれないね。 そういう働き方を否定はしないんだけど、僕は「フルタイムの本業の時間を短くして、その時間を複業に当ててもいい」と思っている。副業ではなく、複業ですね。

藤村 能光


会社がフルタイムで長期間働く人を想定して、人を評価してきたのかなと。もし複業をしたいという人がいても、本業側の会社がその雇用形態や時間の使い方を許さないかもしれませんね。

サイボウズ 青野慶久CEO


フルタイムで働いてほしい、ではなく、少しでも時間を見つけて同じ理想に向かって働いてくれたらありがたい。そんな気持ちかな。そういう社会を作りたいです。

業務委託・アウトソーシングと複業採用の違いって?

藤村 能光

複業採用と業務委託の違いについての指摘もありました。

「フルタイムでの雇用は企業、人材ともにコミットへの責任が重い。一方でアウトソーシングだといくらいい仕事でも完全にその場きりの関係になってしまう」

サイボウズ 青野慶久CEO


そうですね。業務委託とすると、受発注の関係というものが出て、下請けといった感じが出てくるかもしれない。けど、複業だといっしょに理想を目指していくイメージですね。

藤村 能光


当然、雇用形態も変わってきます。

サイボウズ 青野慶久CEO


その時の契約はどうなるんだろうね。この2つの違いは、業務委託は契約の形態や期日が決まっているものだけど、複業採用は契約形態にこだわらないという点かな。 僕たちが魅力的であり続けないと、長期的な複業先として選択したいという人は出てきてくれないと思います。

藤村 能光


最後は、複業採用で来る人材に関するコメントです。

「副業=主が疎かになる。という発想って、社員を「意思を持たない駒/歯車」としてとらえる企業側の論理な気がする。それが幸せな人は、会社に入ることが目的=ゴールの人。副業を収入目的以外で望む人もいるはず。例えば成長したい人、多角的に活動したい人。どちらがこれからの時代に優秀な人材と言えるのか?」

サイボウズ 青野慶久CEO


複業に、報酬以外の何かを求める人も多いと思うんです。例えば大企業に勤めていてそこそこ報酬をもらっている人が、さらに自分を磨きたくて、収入以外の目的で、サイボウズで複業したいと思ってくれるなど。 そういう人にとっては、今回の複業採用にマッチするはずだし、きっと貢献してくれるはず。僕らにとってもうれしいですね。そういう人が来てくれるには、僕らが魅力的なビジョンを持っているかが大事なんですよね。

藤村 能光


自分のリソースを1とした場合、0.1や0.2などフルでリソースを割けない人といっしょに、理想を目指すことが大事になってきます。

サイボウズ 青野慶久CEO


その点では、僕たちが試されているともいえますよね。時間に制約がある人をいかに生かせるか。フルタイムで働けない育児や介護をしている人などをマネジメントできないと、日本企業の経営で社会を良くするための次のステージに行けないですから。

サイボウズの複業採用について、気になった点があれば、ソーシャルメディア上でコメントを付けてぜひお知らせください。また直接、社長の青野に聞いてみたいなと思います(サイボウズ式 編集部)

写真:すしぱく(PAKUTASO)

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