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中国の焦りとリビアの中国外し(24)

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すでに国連がリビアでの選挙制度支援に乗り出した今、リビア復興に不可欠なカダフィ政権の海外にある巨額な資産(総額150億ドル:1兆5千億円)について、リビア国民評議会のジャリル議長Mustafa Abdul Jalil (右59歳1952年生、カダフィ政権下で法務大臣。)は、「国連安保理の制裁委員会が、凍結されていたリビア政府の資産を凍結解除をしようとしているが、中国が反対している」と非難した。

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これについて、中国外務省の姜瑜(きょうゆ)報道官は2011年9月5日北京で「原則から言えば、われわれは反対していない。しかし、責任ある立場から、わが国と一部の安保理理事国は、凍結解除された資金の使い道や管理体制について、より詳しく説明するよう申請国に求めた。申請国がこれらの情報を提出した後、安保理がこの申請を協議し、一致した上で採択した。中国はこの協議と一致の過程に参加している」と述べた。参照記事

中国の言い分を簡潔に言えば「中国に保管されているカダフィ政権の資金をリビア新政権(申請国)に渡すには、その使い道などをはっきりしてくれないと渡さない。」とごねているのだが、ごねるのも理由があり、このままではカダフィを最後まで支援したと悪党呼ばわりされ、5兆円とも言われるリビアへの投資も石油利権も水の泡となるからだ。恐らく使い道をはっきりしろとは、中国のリビア国内の資産をカダフィの資金で補償するか、中国の条件を飲まないと資金は返さないと言いたいのだろう。 過去ブログ:中国のリビアでの損害5兆円超!利権も失う?⑱

現在、中国は国連安保理で「リビア国民評議会」を承認していない唯一の国だが、まさかのカダフィ敗退に姜報道官は「中国はリビア国民の選択を尊重し、国民評議会の地位と役割も重要視している。わが国は国民評議会と密接に接触し、両国関係を引き続き前向きに発展させていきたい」と、あわてて懸命に新生リビアにラブコールを送りはじめた。ケンカしては元も子も無くなるからだ。

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