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スパイだらけだった反政府軍内部 リビア (22)

リビアの新政権への移行はほぼ確実になった。反政府軍に軍人顧問を送り込み、戦闘協力していたフランスは、今後リビアの石油産出の35%を買い付けできる権利を国民評議会から取り付けたようだ。軍事協力したイタリー、英米にも見返りがあるだろう。一方、カダフィを擁護していたロシア、中国はあわてて暫定政権承認を発表しているが、関係修復がそう簡単とは思えない。中国のリビアでの損害5兆円超!利権も失う?(18)

右上は、カダフィ軍兵士が脱ぎ捨てた軍服で、今は市民に成りすまし、ゲリラに変身したのだろうか?カダフィは9月1日、音声放送で徹底抗戦とゲリラ戦を叫んでいる。

紛争の中盤、カダフィ側軍人が反政府側に寝返る現象が起きた。当然2重スパイ、つまり、カダフィ側の情報を教える振りをしながら、反政府側の機密情報をカダフィ軍政に送る行為が懸念されるが、今その証拠が続々と発見されている。

報道機関のアルジャジーラがカダフィの情報部で見つけた極秘資料には、反政府軍の武器がトリポリ西方のAzzawiyaに隠されている事が書かれ、潜伏したスパイの報告書には、国民評議会のメンバー名や反政府軍リーダーの名前や車両数などが克明に記載されていた。名前が記述された国民評議会メンバー、反政府軍リーダーは、当然暗殺の対象とされ、暗殺の作戦も立てられた。さらに、反政府軍がリビア西部のリビア国境に近い難民キャンプを利用している事、そこにカタール、アラブ首長国連邦やクウェートが密かに武器、車両の送り込みをし、反政府軍支援をしていることを報告している。また、チュニジアTunisian領内の難民キャンプを反政府軍基地としての使用する事が、チュニジアの首相や軍から反政府側に許可されていることが報告されている。

彼ら2重スパイには、高級車や高額な報酬、衛星電話などが約束されていた。カダフィ側の情報収集は活発で、反政府側のメールの解読も行われ、その中には、キプロスの外務大臣からベンガジの反政府側訪問の打診など極秘情報も含まれていた。リビアのスパイ網は世界中に張り巡らされ、それには世界中のリビア大使館が利用されていた。今後これらの資料が反政府軍で整理され、やがて、反政府軍内部のスパイの犯罪立証に利用され、いたるところでで報復の引き金が引かれるだろうと記事は終わっている。参照記事

左は、反政府側に潜入に成功したスパイがカダフィ側に送った報告書で「今は、ベンガジやチュニジアの反政府軍の戦線メンバー、国民評議会メンバー、から完全に信用され楽しんでいる」と記載されている・右下には、反政府軍側の武器のありかが地図つきで報告されている。それにしても世界は狭くなった、こんなものが発見されて、すぐにインターネットで見れるとは、、。これを書いた本人がまだ生きていると想像するのは難しい。過去ブログ:戦火のリビアで名誉殺人 父親が娘3人殺害 (21)

2011年8月30日の記事では、27日のトリポリ南東部 Tarhouna の戦闘で、何度か死亡説の流れたカダフィの一番若い息子ハミス・カダフィ Khamis Gaddafi大佐(28歳:右の左)と、彼が所属していたリビア情報部 Libyan Intelligence Serviceの最高幹部 Abdullah al-Senussi (右の右)が死亡したと伝えられている。これの意味は大きく、カダフィが情報戦の要(かなめ)を失った事を意味し、42年の独裁の崩壊が決まったともいえる。右の写真は、彼が8月21日、マスコミに対応していたときのもの。残ったカダフィの息子二人のうちSaif al-Islam(左下)は徹底抗戦を唱えているが、彼には多くの戦争犯罪の疑いが持たれている。もう一人は反政府側に投降し、ビジネスマンだったといわれている。

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