昨日、宮内庁西村次長が定例記者会見で、元日の即位は新年の祝賀の儀と重なり難しい、困難だと述べたことが新聞各紙に出ている。
西村次長にお尋ねしたい、「元日即位」と誰が決めたのか。一部報道をもとに一方的な見解、考えを述べるのはいかがなものか。
菅官房長官は記者会見で元日即位に関し「全く承知していない」と述べている。
官邸が知らないことを宮内庁の官僚が何を根拠に話をしているのか説明責任を果たしてもらいたい。
こと天皇陛下に関することは静かに粛々と官邸、宮内庁、それぞれ関係者が協議し、その結論は国民から選ばれた国会で法律を通すことになる。慎重の上にも慎重な発言を願ってやまない。
一昨日(16日)の毎日新聞夕刊7面に「オバマ氏の娘に手紙 ブッシュ氏娘からねぎらい」という記事を読み、ほのぼのとした思いにかられた。全文を紹介したい。
「あなたたちは、著名なご両親の元から飛び立って自分自身の物語を紡いでいく」
20日で退任するオバマ米大統領(民主)の2人の娘、マリアさん(18)とサーシャさん(15)に宛て、ブッシュ前大統領(共和)の双子の娘らが手紙を送った。世間に注目され続けた姉妹を、同じ体験を持つ「先輩」がねぎらう言葉がつづられている。米メディアは「大統領選で分断された社会に、ひとすじの光」(USAトゥデー紙)などと伝えた。
ブッシュ氏の娘でNBCテレビの記者、ジェナさん(35)と保健関連のNPOを運営するバーバラさん(同)は12日付の米タイム誌電子版で手紙を公表した。オバマ姉妹にホワイトハウスを案内した8年前を振り返り、姉妹が「少女からすてきな女性に成長した」とたたえた。
「信じられないほどの重圧」の中で暮らしたホワイトハウスを出た後は「もう、すべてを背負う必要はない。情熱を追いかけて自分を見つけて。失敗も、たくさんすればいい」とアドバイス。一方で、「ホワイトハウスであなたたちを支えた人々を決して忘れないで」と説いた。
手紙は「あなたたちを、ご両親と共に、私たちも応援しています」と締めくくられている。
立場を超え、お互いを尊重し、いたわり合う心に私は感動した。読者の皆さんはいかがであろうか。アメリカの強さの一部を見た思いである。