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- 2011年08月16日 12:42
大連市PX汚染と市民デモ勝利? 中国
画像を見るこの中国の騒動を書くには、ギリシャの故事「ダモクレスの剣The Sword of Damocles 」の説明が要る。これは、「栄華の中にも危険が迫っていることを指し、シラクサの王ディオニシオスの廷臣ダモクレスDamoclesが王位の幸福をねたんだ所、王は彼を天井から髪の毛1本で剣をつるした王座に座らせ、王者の身辺には常に危険があることを悟らせたという故事」
中国東北部の大連市は、2011年8月8日の大型台風で、化学工場から毒ガスが漏れる危険にさらされた。14日、同工場の移転を求める数万人の大連市民が、市政府前の広場に集まり抗議デモを行った。3万人以上の市民が参加し、デxモ隊は、市長からの直接の説明を求め、「美しい大連を返せ」という横断幕を掲げ、「福佳大化、大連から出て行け」などのスローガンを叫んでいたという。
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福佳大化(大連福佳大化石油化工有限公司)は、ポリエステル繊維などの原料となるPX(パラキシレン)を生産する企業として中国国内で最大規模を誇る。毒性の強い PXの工場建設は2004年当初、福建省アモイ市に決定されたものの、同市市民の強い反発で中止となった。そんな中、福建省から遠く離れた遼寧省大連市では、当時の夏徳仁市長の働きにより、2005年12月に建設許可を獲得し、2009年5月に密かに生産が開始された。中国記事2011年8月15日
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世界的にPX工場の建設は市街地から100キロ離れる所とされる(南方都市報)が、福佳大化は大連市の中心部までわずか20キロの距離にあり、大連市の風上に建てられている。さらに、化学工業団地内に、51の化学薬品タンクがあり、うち16は有毒化学品のタンクである。これらのタンクでの事故もPX工場に波及する恐れがある。9日の南方週末は、福佳大化のPX工場はまるで大連660万市民の頭上にぶら下がる「ダモクレスの剣」だと指摘する。
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8日朝、台風9号が大連市を襲った。10時半ごろ、20メートルの大波が福佳大化の防波堤を破壊し、海水がPXを貯蔵するタンクの下まで流れ込んだ。タンクは基礎の上に置かれており、海水の勢いが強ければ、タンクが傾斜し、PXが漏れ出す事態になりかねない。危機が迫るなか、当局は付近住民に避難を促した。数万人の住民が降りしきる大雨の中、自家用車やトラック、バスなどで、工場のある大連市金州区の大孤山地区から避難を急いだ。左右は8日の壊れた堤防
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同日正午、国内メディアと警察の報道部局が同工場に駆けつけ取材しようとしたところ、数十名の従業員に遮られ、殴られたという。また、午後4時半に、中国中央テレビ(CCTV)の記者と大連市政府の職員が同工場に入ると、ふたたび小競り合いとなった。
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南方都市報の同社説では、「(民間の)記者が殴られるのはニュースにもならないが、CCTVの記者が殴打され、市政府や公安の人まで殴られるのは極めて珍しい」と指摘し、封鎖と暴力で情報隠蔽をはかる福佳大化は「横暴すぎる」と批判した。報道阻止の映像 (一部記事には記者5人拘束とある)
青年時報では、大連のPX事業の背後には腐敗や権力と利の結びつきが見え隠れすると指摘する。「巨大な権力が後ろ盾になければ、彼らは大連市委副理事長の前で、区の公安局長の前で、記者をなぐる度胸があるのか」と問いかける。 大連はかつてから江沢民派閥の領地である。
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頭上にダモクレスの剣が吊るされていることが広く大連市民に知られたのは、皮肉にも、福佳大化の横暴さがきっかけだった。情報を隠そうとして、メディアの報道を阻んだ福佳大化の暴行がメディアに報道され、当事者である多くの大連市民が初めてことの深刻さを知ることとなった。
大連市側が14日夕方、化学工場の即時操業停止と早期の撤去を異例の早さで約束した。しかし、具体的な日程には触れておらず、デモ参加者による「時間(いつ)」というコールに、返事がなかったという。
これを中国の市民運動と見ると、共産党政府にとっては大事件で、世界も注目すべき出来事だ。15日までは情報が少なかったが、16日、中国国内にもいっぺんに流れ出した。報道規制に何かが在ったようだ。日本にとっての「ダモクレスの剣」は、、、原発か、政治の混乱か?左は大連政府庁舎前14日午前のデモ 参照記事より抜粋、加筆 YOUTUBE映像 デモ風景
中国東北部の大連市は、2011年8月8日の大型台風で、化学工場から毒ガスが漏れる危険にさらされた。14日、同工場の移転を求める数万人の大連市民が、市政府前の広場に集まり抗議デモを行った。3万人以上の市民が参加し、デxモ隊は、市長からの直接の説明を求め、「美しい大連を返せ」という横断幕を掲げ、「福佳大化、大連から出て行け」などのスローガンを叫んでいたという。
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福佳大化(大連福佳大化石油化工有限公司)は、ポリエステル繊維などの原料となるPX(パラキシレン)を生産する企業として中国国内で最大規模を誇る。毒性の強い PXの工場建設は2004年当初、福建省アモイ市に決定されたものの、同市市民の強い反発で中止となった。そんな中、福建省から遠く離れた遼寧省大連市では、当時の夏徳仁市長の働きにより、2005年12月に建設許可を獲得し、2009年5月に密かに生産が開始された。中国記事2011年8月15日
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世界的にPX工場の建設は市街地から100キロ離れる所とされる(南方都市報)が、福佳大化は大連市の中心部までわずか20キロの距離にあり、大連市の風上に建てられている。さらに、化学工業団地内に、51の化学薬品タンクがあり、うち16は有毒化学品のタンクである。これらのタンクでの事故もPX工場に波及する恐れがある。9日の南方週末は、福佳大化のPX工場はまるで大連660万市民の頭上にぶら下がる「ダモクレスの剣」だと指摘する。
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8日朝、台風9号が大連市を襲った。10時半ごろ、20メートルの大波が福佳大化の防波堤を破壊し、海水がPXを貯蔵するタンクの下まで流れ込んだ。タンクは基礎の上に置かれており、海水の勢いが強ければ、タンクが傾斜し、PXが漏れ出す事態になりかねない。危機が迫るなか、当局は付近住民に避難を促した。数万人の住民が降りしきる大雨の中、自家用車やトラック、バスなどで、工場のある大連市金州区の大孤山地区から避難を急いだ。左右は8日の壊れた堤防
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同日正午、国内メディアと警察の報道部局が同工場に駆けつけ取材しようとしたところ、数十名の従業員に遮られ、殴られたという。また、午後4時半に、中国中央テレビ(CCTV)の記者と大連市政府の職員が同工場に入ると、ふたたび小競り合いとなった。
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南方都市報の同社説では、「(民間の)記者が殴られるのはニュースにもならないが、CCTVの記者が殴打され、市政府や公安の人まで殴られるのは極めて珍しい」と指摘し、封鎖と暴力で情報隠蔽をはかる福佳大化は「横暴すぎる」と批判した。報道阻止の映像 (一部記事には記者5人拘束とある)
青年時報では、大連のPX事業の背後には腐敗や権力と利の結びつきが見え隠れすると指摘する。「巨大な権力が後ろ盾になければ、彼らは大連市委副理事長の前で、区の公安局長の前で、記者をなぐる度胸があるのか」と問いかける。 大連はかつてから江沢民派閥の領地である。
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頭上にダモクレスの剣が吊るされていることが広く大連市民に知られたのは、皮肉にも、福佳大化の横暴さがきっかけだった。情報を隠そうとして、メディアの報道を阻んだ福佳大化の暴行がメディアに報道され、当事者である多くの大連市民が初めてことの深刻さを知ることとなった。
大連市側が14日夕方、化学工場の即時操業停止と早期の撤去を異例の早さで約束した。しかし、具体的な日程には触れておらず、デモ参加者による「時間(いつ)」というコールに、返事がなかったという。
これを中国の市民運動と見ると、共産党政府にとっては大事件で、世界も注目すべき出来事だ。15日までは情報が少なかったが、16日、中国国内にもいっぺんに流れ出した。報道規制に何かが在ったようだ。日本にとっての「ダモクレスの剣」は、、、原発か、政治の混乱か?左は大連政府庁舎前14日午前のデモ 参照記事より抜粋、加筆 YOUTUBE映像 デモ風景
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